八大教材教本 訓読

八大教材教本は、人類へ恵与された神聖なる御言であり、真のお父様がその畢生の掉尾まで精選された遺言書です。

天聖経 7-1

八大教材教本 天聖経(2012年版)p1828-1863

【天啓の御言】(7-1)

 


ハ) 釣りを学べば飢え死にしない
皆さんは、農作業をすることができますか。先生は、農作業のやり方をすべて知っています。それを教えてあげなければなりません。統一教会員たちは、農作業をすることができ、ハンティングもすることができ、釣りもすることができなければなりません。この3種類をすることができなければならないのです。それで、単身、アフリカの部落に入っていき、1週間で彼らを食べさせてあげて、それが自分の生きる基盤になるのです。1年、食べさせてあげれば、1年後には彼らが稼いで食べさせてくれるのです。
(262-256, 1994.8.1)
熱帯地方には、獣がたくさんいます。釣りとハンティングは、統一教会員ならできなければいけないというのです。なぜですか。飢え死にする人々を生かしてあげるためには、魚釣りを教えてあげなければならず、ハンティングして生き残る道を教えてあげなければなりません。ですから、レバレンド・ムーンは、血を見ても堂々としているのです。
昔、祭司長たちが祭物を捕まえました。私が動物を捕まえるのは、統一教会員を祭司長にするためなのです。これは神聖なことです。釣りとハンティングを学んだならば、今から班をつくり、アフリカに行って協助するのです。アフリカにハンティング宣教師を送り、釣り宣教師を送って手助けする仕事をして、それから全世界にまき散らさなければなりません。どこに行っても、釣りをして、ハンティングをして生かすことができる道もあります。
(262-255, 1994.8.1)
一つの湖で、何千、何万の家族が食べていける時が来ます。釣りをすることができれば、その魚は、私たちの魚です。釣りは、誰がしなければなりませんか。女性がしなければなりません。なぜですか。女性は、おしりが座布団のように大きいので、楽です。長い時間座っていることができます。男性は、3時間だけ座っていても痛いのです。それゆえに、一人の女性が魚を3匹だけ捕まえれば、3人の赤ん坊を食べさせて生かすことができ、4匹捕まえれば父親まで食べさせて生かすことができるのです。釣り場に行けば、1時間以内に10匹も捕まえることができ、数十匹でも捕まえることができるのです。
一つの町に100軒の家があれば、100人の女性を中心としてクラブを編成し、「きょうは100匹捕まえてこよう」と言えば100匹捕まえ、「200匹捕まえる」と言えば200匹捕まえることは問題ではありません。何人かを動員すればよいのであって、全体を動員する必要もないのです。1ヵ月に1回ずつ動員して用いても、食べさせて生かすことができるというのです。
(262-251, 1994.8.1)
釣りは簡単です。アフリカの奥地でも、女性はみな針をもっています。ろうそくのあかりをつけて、針を熱して釣り針を作ることができるというのです。昔は、私がすべて作りました。釣り糸も買う必要がないのです。ナイロンひもはいくらでもあります。この釣り糸は、昔の絹糸が問題ではありません。そして、おもりは鉛の塊を切ってつるし、浮きはとうきびの管を切ってぶら下げればよいのです。このようにしてえさを付けて手を釣り竿ざおにして投げれば、いくらでも釣ることができるのです。無尽蔵なのが魚です。魚は、どこにでもいるので問題ないのです。


夫人たちが釣りをすることができないのが問題なのです。そのような指導者は、いませんでした。ですから、先生が釣りをせざるを得ず、ハンティングをせざるを得ません。村と村を連合させて、人々を何人かずつ結んで分配し、獣を捕まえて食べさせて生かすことができるのです。そのようなことを教えてあげる人がいなかったというのです。
(263-45, 1994.8.16)
飢えて死ぬアフリカの人々や第3世界の人々は、釣りをすることができないから死ぬのです。母親が釣りさえできれば、絶対に飢え死にしません。どこにでも水があり、湖があります。魚は無尽蔵です。ですから、釣りを教えてあげ、養殖のやり方を教えてあげるのです。このようなことを、既に先生がしています。釣りは、糸さえあればできるのです。針は、どこにでもあります。ろうそくのあかりをつけておき、針を熱して曲げれば、いくらでも魚を釣ることができるのです。そして、餌はどこにでもあります。一人で、1日に10人の赤ん坊を食べさせることは問題ではありません。身長ほどの魚たちが食いつくのです。そのような環境的条件なのにもかかわらず、指導者がいないので、そのようになってしまうのです。
(262-100, 1994.7.23)
ビジネス・センスがなければなりません。1年に2000万人が死んでいくのですが、その生命を助けてあげることができなければなりません。土地がある所には農作業の方法、水がある所には養魚のやり方を教えてあげて、飢え死にしないようにしなければならないというのです。夫人たちと子供が釣りをすることができるのに、なぜ飢え死にするでしょうか。水があって魚がいくらでもいるのに、なぜ死ぬのかというのです。ですから、釣りをするのです。皆さんが釣りを教えてあげなければなりません。
また、ハンティングも教えてあげるのです。そこに、わにであれ何であれ、獣がどれほどたくさんいますか。世界平和観光狩猟協会も、すべて世界平和のためなのです。なぜこのようなことをするのでしょうか。今まで私は、20年間赤字を出しながら、この基盤を築いてきたのです。飢え死にする世界の人々を、まことの父母が責任をもたなければなりません。全世界の人類は兄弟なので、あきらめることができないのです。毎年、2000万が統一教会食口シックになると考えてみてください。
このようなことを統一教会が主導して世界的にすれば、どれほど多くの人を救えますか。農作業の方法、釣りの方法を一刻も早く学びなさいというのです。なぜ、これをしなければなりませんか。飢え死にする人々を生かすためなのです。それで、ここでその方法を伝授されて帰りなさいというのです。
(253-109, 1994.1.9)


母親たちが釣りさえすることができれば、息子、娘を飢えて死なせたりはしません。水がどれほど多く、魚がどれほど多く、獣がどれほど多いですか。どこにでも川があります。魚1匹だけでも捕まえれば、大きいものなら1週間も食べることができます。わにを捕まえれば、1ヵ月も食べることができるのです。カバは乾燥させて、1年も食べることができます。それから、ハンティングをしても食べていくことができます。世界平和観光ハンティング連合会と釣り連合会をつくりました。釣り大会を開いてアメリカの女性たちを連れていき、釣りを教えてあげるのです。母親に釣りを教えてあげれば、どこに行ったとしても絶対に飢え死にしません。水と土地があればよいのです。土地では、農作業をすればよいのです。白人たちがそれを教えてあげなかったというのです。農作業のやり方を教えてあげずに、搾取ばかりしたというのです。
ですから、刃物で刺されて追い出されたのです。私たちの宣教師は、そうではありません。すべて歓迎するというのです。なぜそうなのでしょうか。「ため」に生きるからです。それゆえに、テキサス農場をつくり、釣り場をつくって、農作業の方法もすべて訓練させるのです。いのししのようなものも、わなだけつくっておけば、1日に10頭、100頭も捕まえることができます。
(254-305, 1994.2.6)
第3世界で暮らしている女性が、釣りのやり方さえ知っていれば、はえなわのやり方さえ知っていれば、絶対に飢え死にしません。湖があり、川がある所には、魚がたくさんいるのです。それを教えてあげる人がいなかったので飢え死にしているのです。また、部落に1丁の銃さえあれば、ハンティングをして飢え死にする人々を生かすことができる道がいくらでもあります。このような教育を、今、全世界的に始めています。水があれば魚を育て、土地があれば農作業をする方法を教えてあげるための訓練場所として、現在、テキサスに農場を準備しているのです。そこに多くの人を配置しておかなければなりません。白人たちは、アフリカの人々に農作業も教えてあげませんでした。
(255-70, 1994.3.5)
山に行けば、食べ物がたくさんあります。うさぎも食べて生きていけるのに、人が食べて生きていくことができないでしょうか。皆さんが田舎に行けば、海もあり、川もあります。その川や海には魚がたくさんいるのに、捕まえる方法を知りません。それを、すべて教えてあげるのです。ハンティングの季節になれば、ハンティングをしてもかまいません。銃を撃つことができますか。ハンティングをしても、生きていくことができるのです。くま1頭だけ捕まえれば、1年は食べていけます。そのようなことをなぜ研究しないのですか。
(132-214, 1984.6.1)

 

ニ) 海釣りは精神的なもの
先生は、釣りに行けば、どこでも考え事をたくさんします。釣りを長くした人は、釣り糸を10回垂らせば10回考え、100回垂らせば100回考えるのです。ですから、10回垂らしながら100回考えるならば、先を越すことができるのです。先生は、さっと行けば、釣り場に砂がある所なのかどうか、すぐに分かるのです。専門家には分かります。このように鉛のおもりをつるして引いてみると、砂場なら、がたがたとしますが、泥ならすーっと引っ張れるのです。
(221-84, 1991.10.23)


見てみれば、大概、釣り竿ざおを一つだけおいて、釣りはしないのです。釣りをする人は、二つの竿を併せて使います。なぜ二つなのかといえば、男性完成、女性完成、すなわち主体と対象の完成を意味するのです。
(228-260, 1992.7.5)
ハンティングは、肉体運動として肉体の健康のためのもので、釣りは精神の健康のためのものです。座って釣りをする時は、自分の一生を回想して、本当にたくさんのことを考えるのです。そのような時間をもてるというのは、驚くべきことです。自らの過去を分析して、未来の生活に対して設計できます。自分たちにとって、最も重要な時間になるのです。威厳を備えて、自分自身を静かに省みることができます。それが絶対に必要です。これを東洋では、「釣りどう」といいます。
母親の魚が捕まえられて上がってくる時、子魚たちが続いて上がってきます。このようなことを見ながら、自分の生活を中心として、「あ、釣ってはいけないな!」と考えます。自分の息子、娘を中心として考え、自分の民族のことを考えるようになります。釣りを何年かしただけでも、釣ったものは放してあげたいのであって、釣った魚を食べたいという考えは一つもなくなります。それが本当の道です。食べたいという考えがなくなるというのです。
(252-208, 1993.12.30)
人々が船に乗って釣りに行こうとすれば、気候が良くて、気分が良い時に行こうとします。それは、普通の人が考えることです。特別な人になるためには、夕立が来て、雷が落ちる環境で釣りをしなければなりません。そして、雨が降る時、環境的変化、周辺のすべての水がどのように違い、その水が動くことによって魚にどのような影響を与えるのかということは、どしゃ降りの雨が降る所で釣りをしてみなければ分かりません。
(276-69, 1996.2.4)
歴史は、新しい世界をつくっています。ですから、先生を指さして、「間違っている」と口に出して言うことはできません。私は、恥ずかしくないというのです。魚の顔を見て言うのです。1日中、座って釣りをしながら、「あなた方は私のような男性に初めて会っただろう。あなた方を捕まえることが目的ではない。あなた方を連結させ、漁場を中心として人類を飢饉ききんから解放するためだ。それが、あなた方が創造された本然の目的ではないか。そのようになれば、あなた方の肉を食べる者は、悪いことをしなくなるだろう」と言うのです。
(247-32, 1993.4.21)
先生が釣りをする時、「私は主人だ。みな来なさい!」と言えば、魚がみな集まります。そして、えさを与えるのです。それゆえに、釣りをすれば、いつも周囲の人々よりもたくさん釣ります。不思議だというのです。どうしてそうなのか、理解できないのです。縦的なハナニムを中心とすれば、そのようになるというのです。特別な光が、ぴかぴか光るのです。皆さんから普通の光が出るならば、先生からは特別な光が出てくるというのです。その光を魚が見るのです。それで、いくら「来るな」と言っても押し寄せてくるのです。
(248-35, 1993.5.30)


先生が釣りに行って、最初に釣った魚は放してあげます。ハナニムが造って解き放ってあげたのと同じ心をもって、放してあげるのです。そして今まで、先生が釣った魚は、食べませんでした。2000万のハナニムの息子、娘が飢え死にしているのに、魚が自然死することは許諾できないというのです。「お前を釣って2000万のハナニムの息子、娘を助けてあげなければならない」と言うのです。動物、あるいは生物が生まれた原則がそのようになっているので、それに対しては有り難く考えなければなりません。そのような意味で、釣り大会に行けば、先生はよく釣れ、一般の人はよく釣れません。精誠です。「おい、ハナニムがつくった水の博物館に潜水して入っていくことはできないから、一度、水の中から飛び出してきて、私にハナニムが解き放った時の喜びを鑑賞させてくれ」と言えば、自分から釣られてくるのです。
(276-146, 1996.2.18)
船に乗って青い海で魚を釣るというのは、ハナニムの復帰摂理、救援摂理と同じです。堕落した人間が魚だとすれば、それと同じです。良い餌を取り付けなければならず、そして丈夫な糸を結ばなければならず、釣り竿も良いものでなければならず、すべてのものをそろえて釣らなければならないのであって、糸も弱く、餌も悪く、釣り竿も悪く、釣る技術も悪ければ、釣ることはできないというのです。同じことです。世の中で暮らすことも、魚を釣ることとぴったり同じです。
自分がこの世で成功しようとすれば、自分自身が釣り竿のような立場で釣りをし、良い糸を結び、良い餌で釣らなければなりません。ただ、そのままでは釣ることができません。相対的な条件が合って、そこに収穫が生まれるのであって、相対的条件を合わせなければ収穫をもたらすことはできないのです。
(277-16, 1996.3.17)
皆さんが先生と海に行けば、先生の釣り竿に魚がよく食いつくと思うでしょう? 釣りをする時は、すべて相対のように思います。完全な主体は、完全な相対を成すのです。釣りをする時は、「ここには必ず魚が食らいつかなければならない」と思うのです。原理がそうです。私が一度、このように出せば、すぐにさっと相対的価値が生じるというのです。普通の人が魚に対するのとは、違うというのです。
(262-300, 1984.8.1)
1日中、1箇所に座っているのです。小便もそこで解決します。空き缶を置いておいて、「小便をするから、こっちを見るな!」と言って、おしりを反対にしてするのです。一人そこで小便をし、食べ、終日、そのようにするのです。25年間、そのようにしました。缶を使用すれば、とても便利です。海で真っ裸になって水泳もし、あらゆることをするのですが、そのようにしたからといって誰が悪口を言いますか。動物は見て笑うかもしれませんが、人は何人もいないというのです。しかし、鳥も動物も、すべての万物も全く同じ状態なのですから、誰が悪口を言いますか。それは自然なのです。ですから、恥ずかしく思う必要がありません。女性も、その時は座って小便せずに、男性のように立ってしてもよいというのです。
(303-118, 1999.8.8)


アラスカで魚を釣る時、私たちが明け方に出ていくのを見て海岸警備隊が訪ねてきて、「魚釣りを何かの訓練のようにしている」と言いながら、「人がどうしてそのように暮らしているのか!」と敬服しながら称賛していきました。ですから、海に行っても、釣りは私が一番上手でしょう? めだかの群れとか、釣ってみなかった魚はありません。今、「鯨を捕まえなさい」と言えば、1日に何頭かは捕まえるのです。ツナから始めて、釣ることができなかった魚はどこにいますか。東海岸、西海岸、太平洋、大西洋、地中海、あらゆる所を巡りながら、釣ってみなかった魚はありません。ですから、世情に精通しています。
(211-62, 1990.12.28)
大きい松を見れば、「艱難かんなんを受けた過去の歴史時代の私を知り、出ていったのを見たお前は、今日どのように考えているのか」と、問うことができなければなりません。また、過ぎた日、庭を見つめながら友人をのろったその庭を、今では愛の友人として抱き、流れていく水も忘れまいとしたが、今からは、主人の位置ですべて忘れて、その水辺で泳ぎもし、そこに暮らす魚も釣ってあげようと考えなければなりません。それでこそ主人です。エデンの園のアダムが川に入っていき、王権の代表者として魚を釣って食べることができなかったことを初めて蕩減とうげん復帰する、という心をもって釣りをします。魚を釣って食べてもよく、山にいるうさぎやきじも、そのような心をもって捕まえ、「父母を奉養し、ハナニムの前に祭物とし、生活のための食べ物として、生活の材料として消耗する」と言える歴史を残さなければなりません。
(221-13, 1991.10.20)
今まで先生は、最も悲惨な世界からすべてのものを乗り越えてきました。ですから先生は、知らないことがありません。できないこともありません。何であっても、すべてすることができます。農村に行けば、農民の王になるのです。このような地には何を植えなければならないのか、明確に知っています。また、海に行けば釣りの王です。ツナ(tuna:まぐろ)を捕まえることにおいても、「レバレンド・ムーン・システム」と言って、既に有名になりました。また、万民が万歳をする時は、写真を撮ってあげるカメラマンにもなり、ご飯を炊く炊事場に入っていけば、料理をするコック長にもなります。主人は、そうでしょう。すべての後始末をするのです。そのような背後をつづってきた人がまことの父母だという事実を、忘れてはいけません。
(229-67, 1992.4.9)
真の愛をもてば、何であっても統一が可能だというのです。動物世界、植物世界、毒蛇までも、すべて保護してくれるというのです。私が釣りをする時は、「魚たちよ! 私がお前を釣るのは私のために釣るのではない。世界で飢えて死ぬあのかわいそうな人、ハナニムが涙を流しながら食べさせたいと思う、その心情をくみ取りながら代わりに釣るのだ。私のためではなく、子孫と万民のために釣るのだから、お前たちは許さなければならない」と言うのです。それで、最初に釣ったものは食べずに放してあげるのです。祭物として放してあげるのです。


愛を受ければ、その前に生命を捧げようとします。それで、船に12人が乗れば、3分の1は、私が釣ります。ですから、周囲で魚たちが見分けて、「先生の釣り餌にだけ、どんどん食いつけ!」というのです。
(278-105, 1996.5.1)
世界の人々が先生のことを、神秘的な男性だと思っているでしょう? ですから、神秘的な言葉もよく話すのです。また、神秘的な行動もよくします。私は統一教会の教主ですが、船に乗って海に行けば、漁民の中の漁民です。「あの人は、統一教会の教主なのに、何が分かるか」と言いますが、現場に行って監督すれば、10年、20年していた人々も、感嘆します。農場に行けば、農場の仕事も上手にします。学者は、自分たちが自ら神秘的な人々だと考えているのですが、先生に会えば、もっと神秘的な人がレバレンド・ムーンだと思うのです。何が神秘的にさせるのですか。真の愛がそうさせるのです。
(205-140, 1990.8.12)
先生は、徹底した3食主義者です。デザートのようなものは食べません。テーブルの上にあっても食べません。なぜなら、彼らのことを考えなければならないからです。服も、このようなものです。ネクタイのようなものは結びません。人々がネクタイを結ぶお金をすべて集めて、世界を救うことに使いたいと思うのです。
先生は、トイレに行っても、ちり紙を2枚以上使いません。可能ならば1枚です。原理的に見るとき、浪費は罪です。私たちは、生まれる時から一定量の消耗品を使うようになっています。それ以上使えば罪です。私たちは、残していかなければなりません。そうでなければ、私たちの子孫が、それを負債として相続します。誰が話して教育してあげるのですか! 教育以前に、原理が先生です。自然が先生であり、海が先生です。
(193-104, 1989.8.31)
山に行けば、山菜のようなものもはっきりと分かります。これは何であり、どのようにして食べるか、どれが悪いか、毒きのこのようなものもすべて知っています。それゆえに、山での暮らし方もすべて知っているし、海に行けば、釣りはどのようにするのかということもすべて知っています。水に魚さえいれば、間違いなく一人でも、そこに家を建てて暮らせます。魚は、釣って塩だけで、生きたまま食べるのがおいしいのです。本当です。一人で、どこでも暮らせる準備をすべてしました。
(233-260, 1992.8.1)
皆さんが誰も知らない間に、先生が一人アメリカで苦労して、ここまで来ました。その背後の苦労を、皆さんは知りません。毎日海に行くというのは、その一部分にすぎません。先生は、してみなかったことがありません。学者世界から文化世界、芸術世界、教育世界など、手を出さなかったところがありません。思想世界までも手をつけました。その基準で皆さんも、ここで教育を受けて活動しています。


なぜ先生がここに、行ったり来たりするのですか。40年近く先生に従ってきた人でも、先生がどのような人なのか分かりません。いつも新しいのです。自分勝手に考えてはいけません。自分が立っている位置がどのような位置なのかをはっきり知っている場合でも、世界を復帰するまでは無駄口を言ってはならないのです。
(193-104, 1989.8.31)
私も、一人は嫌いです。一人でいることは嫌いだというのです。海辺で仕事をすれば、釣りをする人、1等の漁民と一緒にいたいと思い、山に行けば山登りをする人と一緒にいたいと思い、土俵に行けば相撲をとる人と一緒にいたいと思い、酒宴に行けばにおいだけでもかぎます。匂いをかぐ人もいなければなりません。一人ではいけません。友人が必要です。同僚が必要です。一人では嫌だというのです。「仲間同士」という言葉があるでしょう? いくらムン先生が立派だとしても、一人では退屈で生きていけません。
(147-312, 1986.10.1)
結婚することは、主人を尋ね求めることです。二人がぴたっと一つになれば、愛はどこから来るのかといえば、あの垂直の天から来るというのです。これが一つになれば、垂直にすーっと降りてきます。頭に行った血が下に行きますか、行きませんか。足のつま先に行きます。「農民のにおいがするつま先、指先を経てきた血は捨てなければならない!」と、そのようにしたらどうなりますか。死にます。それが天地の道理です。高かったものは低い所に行かなければならず、低い所にあったものは高い所に行かなければなりません。
それゆえに、文先生も成功して、み旨をすべて成し遂げたあとは、あの低い所、草野そうやに埋もれて暮らしながら、釣りをし、農民の友人になり、漁民の友人になるつもりです。私は今、そのような訓練をしています。
(221-342, 1991.10.27)
ハナニムも、愛の釣りで引っ張り回されても幸せだというのです。そこから愛の芸術が生まれるはずです。愛の喜劇、悲劇が、愛のすべての文化が創造されるはずです。そのような世界を創造する独立軍になってみたいとは思いませんか。
(195-273, 1989.12.10)
最高の餌、釣りの餌に相当するものは何ですか。愛です。万民を釣ることができる一つの餌は何ですか。それは愛です。歴史を釣り、ハナニムを釣ることができる餌は何ですか。ハナニムを釣ることができる餌があるなら一度、準備してみたいでしょう? それは愛の餌です。歴史を釣ることができ、天地を釣ることができる餌があるとすれば、それは何でしょうか。それが愛だというのです。
(145-227, 1986.5.11)

 

2) 人間と趣味生活

 

① 未来世界は趣味生活の時代

これからの世界は、新しい国際経済機構および秩序の誕生によって、飛躍的な経済発展が可能になり、人類は、充足した経済生活に伴う時間的な余裕をレジャーに利用できるのです。これを通じて人類は、大自然を理解し、学び、その中でハナニムに感謝し、人種と国籍を超越してお互いに愛し、「ため」に生きて、正しい生活を楽しむ理想世界が、必ず来るということを私は確信しています。
(115-177, 1981.11.10)


今後、事業は、レジャー産業になります。技術事業時代は、自動技術によって人間が仕事をしない時代です。そのような時が来ます。今でも、そのようになりつつあります。人がボタンさえ押せば、機械が仕事をします。何千人が作業していた工場が、3、4人だけで昼夜、生産品をつくることができる時代が来るというのです。それでは、今からどのような産業が展開するのでしょうか。それは、興行産業、流行産業、このようなレジャー産業です。
(191-73, 1989.6.24)
今後、皆さんが経済的基盤を築ける良い時が来ます。レジャー産業時代、第3次産業時代が来ます。レジャー産業、観光産業が発展するのです。
金剛山クムガンサンを訪ねていく人々は、金剛山よりも韓国を先に見ていくはずであり、韓国の釜山プサン済州島チェヂュドに行き、外回りして金剛山に行くはずです。金剛山を見てから、ほかの所に行くことはできないのです。行ってみたところで、おもしろくないのです。行くことは行くかもしれませんが、行けば、みな気落ちするというのです。お客さんを誘致するとき、釜山から済州島に行き、ぐるぐる回りながら白頭山ペクトゥサンを経てくると考えてみてください。
(225-176, 1992.1.20)
今は、どのような時かといえば、社長が会社に出勤して仕事をする時は過ぎました。コンピューター時代が来たので、人工衛星によって日本の事務室ですることと同じことを、外国でいくらでもできるのです。そのような時が来ました。船で釣りをして刺身を食べながら、「理事は何をして、常務理事は何をして、課長は何をして・・・」と、このように指示できる時が来ました。1年12ヵ月、責任者は、会社に出勤しなくても、趣味生活をしながらストレスを解消する、そのような解放された位置で経営できる時代に入っていくのです。
(191-76, 1989.6.24)
趣味生活をしようとすれば、夫婦で、あるいは一族が車に乗って、全世界を旅行しながら暮らすのです。自分の家族と、息子、娘を連れて趣味生活をしながら暮らすのです。今、女性が恨めしいと思うのは、それではないですか。夫が出歩くときに、ついていくことができないのです。
(252-296, 1994.1.1)
自然の近くで暮らす農民たち、都市から遠い人々は、自然や農業を開発して指導し、都市の人々は、科学的最高技術を通して両面に支援できる体制を準備するために、今、大きな研究所と大きな実験場が必要です。農業実験場、漁業実験場、ハンティング実験場、釣り実験場が必要なので、これを総合してハナニムの創造の喜びを感じる趣味産業を開発していくのです。趣味産業、趣味生活をするのです。
(279-58, 1996.6.9)


趣味生活、ハナニムは、それを喜びます。皆さんの趣味が創造と連結するのです。すべての趣味が私を待っています。疲れません。趣味生活を重ねていくことによって自動的にハナニムの世界に近づくのです。これが、人間が願う最高の生活です。
(279-60, 1996.6.9)

 

② 趣味産業は平和世界へ導いていく近道

趣味生活をしなければなりません。ハナニムが創造される時、無理やりに造ったのではありません。喜びを感じるように造ったというのです。創造される時のハナニムの立場を、私たちは再び感じなければなりません。誰かが「しなさい」と言うからするのではなく、せざるを得ないのです。眠る時間にも、眠らずにそれをしなければいけないというのです。そこに、どうしてお金が介在し、環境が介在しますか。
(281-261, 1997.3.9)
それゆえに、趣味生活、趣味産業、趣味研究などが、ハナニムと共に喜ぶ中で一つになってなされたものであってこそ、ハナニムに所有されるものとなり、ハナニムが愛する息子、娘たちが愛用できるものになるのです。そうでなければ、サタンのものだというのです。お金を目的に、これをするのではありません。私は、お金を出しながら、このことをしているのです。
(281-263, 1997.3.9)
60を超えれば、故郷の農村に帰って土地を耕しながら、霊界に行く準備をしなければならないのです。霊界に行く準備で忙しいのです。ですから、精誠を尽くして先生のように農村に行ってうずもれ、農村を指導する責任を果たさなければなりません。ですから、趣味産業、趣味生活を終えて霊界に行ってこそ高い霊界に行くことができ、情緒的な人になって霊界の舞台を活用できる皆さんになるのです。
(289-193, 1988.1.2)
今後は、趣味産業を開発しなければなりません。レジャー産業ではありません。趣味産業です。レジャー産業といえば、利権が介在した概念です。魚を釣ることも、ハンティングをすることも、すべて利権を考えるというのです。それは、趣味とは違うというのです。これを趣味産業として展開すれば、部落にまで広げることができます。部落でも、シーズンを決めてするのです。
各自していることが違います。工場に行く人、会社に行く人など、あらゆる職場がありますが、職場別に100から360のクラブをつくるのです。そして毎日、どれかのクラブがこのことをするのです。できます。このように編成して春夏秋冬、1年中このようにすれば、お金を失いません。50パーセントは返還されてきます。ですから趣味産業、これ以上良いものはないとみるのです。
(252-201, 1993.12.30)
趣味産業は、レジャー産業とは違います。レジャーは利益を目標とするのですが、これは趣味を目標とします。「お金のある人がすべきであって、お金のない人はどうするのか」と言うかもしれませんが、そうではありません。今、全員休暇があるではないですか。1年に1度でも2度でも、それができるのです。
趣味産業とは、どういうものか分かりますか。これに対する世界的な組織をつくって先取権を握ることが、今後、世界の金融界などの人的資源をはじめとして、あらゆる分野を平和に導いていく一つの近道だと考えるのです。それで、今まで20年間、海に対して計画し、準備してきたのです。来年の4月で20年になります。そして、このような趣味産業とともに、今後、農作業も趣味農作業にしなければならないと考えるのです。今後、休む時間が多くなれば休むことも心配です。ですから、庭園のようなところに200坪程度の空間をつくり、自ら趣味農業をして食べて生きていけるようにリードするのです。
(252-210, 1993.12.30)


今、成約時代において、私たちがしなければならないことは、このような大人数を動員することです。大人数が必要です。国境を超越し、文化背景を越えて、世界の人々を連結させることができる産業とは何ですか。もちろん、教会活動も必要ですが、対内と対外の活動を兼ねて連結させることができる事業は、趣味産業しかないというのです。
(252-211, 1993.12.30)

 

③ 趣味産業時代のために準備しなければならない

先生は、趣味産業、ホビー・ビジネス(hobby business:趣味事業)という言葉を今、新しく使っているのです。それは利権のためにするのではありません。
(252-295, 1994.1.1)
都市集中時代は間もなく終わって、すべて分散します。分散させる方法は、これしかないのです。趣味産業を開発しなければなりません。先生が今、「趣味産業」と叫んでいるのです。人は趣味を中心として生きるようになっています。
(253-15, 1994.1.1)
趣味産業にはカジノも入っていて、スポーツも入っていて、ハンティング、釣りも入っています。それで世界文化体育大典でも、それらをしたでしょう?
(253-111, 1994.1.9)
世界的な観光事業を繰り広げるのです。今、先生が世界的な観光事業を準備しています。このアメリカでバス会社「ゴー・ツアー(Go Tour)」をつくったのも、そのための一環であり、準備でした。今後は、観光レジャー産業が世界的に発展するのです。私は、これを趣味産業と名づけているのです。
(262-247, 1994.8.1)
今後、全世界の観光地で、私たちのボートに乗らざるを得ない環境になるだろうと考えます。どのようにして、そのようにするのですか。私たちは、世界的組織をもっているので、どのような国でも観光客を誘致でき、お金持ちの人々や、どのような人でも案内できるというのです。その人々は、観光をしなければなりません。休暇シーズンには、観光に行かなければなりません。それを趣味産業と名づけたのです。ホビー・インダストリー(hobby industry)、趣味です。見物しながら物を運んでいこうというのです。
(262-247, 1994.8.1)
観光地をつくるのです。土地があれば、環境をよく整えて、釣り場もつくるのです。そこにタバコの吸い殻、空き缶、ごみは一切捨てることができないようにして、清潔にして、無公害で保護できる地域をつくり、趣味は趣味で、観光は観光で楽しめるようにつくるのです。一度、見て回れば、誰もがみな行ってみざるを得なくするというのです。50億人類がすべて競争するので、そのようにしておけば、行ってみざるを得ないのです。
(288-75, 1997.10.31)


今まで統一教会に休暇がありましたか、ありませんでしたか。今からは、先生が築いた釣り場、狩猟場、水泳場が、どこに行ってもきちんとできています。寒ければ暑い地方へ行って、暑ければ寒い地方を歩き回りながら、それこそ休暇を楽しむことができる基盤を築いておいたのです。それを「趣味産業」と言います。今、そのような時が来ました。先生は、迫害を受けながら上がってきましたが、皆さんは迫害を受けません。
今は、先生が南米に基盤を築いたのですから、責任をもって宗族を連れていって訓練すれば、その宗族基盤を中心として、霊界にいる先祖と国にいるすべての一族が、一つになれる基地になります。
(266-135, 1994.12.22)
アラスカに基盤を築き、テキサスに基盤を築き、160ヵ国に釣り場や狩猟場をつくっておくのです。釣りとハンティングは、趣味です。高位層、豊かに暮らしている人々の趣味分野です。それゆえに、趣味産業をするのです。観光組織をつくって、先生が直接リードします。
(269-49, 1995.4.6)
観光事業の基盤を世界的に連結させて、お互いに和合できる世界をつくるのです。その人々を動かしてこそ世界を動かせるのです。それで、今から皆さんは、お互いに額を合わせて暮らす生活をするよりも、そのような名のある人々を中心として、外交世界のチャンピオンにならなければなりません。
(275-106, 1995.11.3)
人には趣味がなければなりません。これからは、ご飯を食べて生きることは問題ないのです。そのあとは、けんかして暮らしますか。喜びがなければなりません。川に行けば船に乗り、水上世界でダイビングして、魚と友達になって遊ぶのです。そのように趣味的生活が残っているのです。それで今、私は「趣味産業」という言葉を作り出したのです。
統一教会では、「カジノをしなさい」とは言いません。クラブを編成するのです。趣味産業を1ヵ月間、訪問する時は、カジノの時間は2日しかないのです。そこを経ていくのです。カジノをすれば、若者たちがすべて狂うのです。それも趣味産業です。それで、もし1万ドルを失ったならば、その失った人に対しては30パーセントを返してあげなさいというのです。
ラスベガスとかアトランタで、先生は、その背後の暗黒街をすべて調べました。それで、10万ドルを失ったならば、10万ドルの30パーセントに該当する宝くじを分けてあげるのです。その代わり、そこに参加して3時間以上になる人は、必ず1時間の思想教育を受けなさいというのです。カジノが歴史的に、どれほど汚いでしょうか。人々は、賭博とばくで指を切っても、またするのです。しないと決心して指を切っても、切った指でまた賭博をするのです。(それを真の父母様が趣味産業として、私たち人間が理想的な夢を描くことができる機構として特別につくり変えるというのです。趣味産業にならなければなりません。)
(276-184, 1996.2.19)


教育は精神を代表し、スポーツは体を代表するので、このような世界的大学連盟を通して今後、円熟した方向に、父母様を中心として天国の愛の理想に合うようにするのです。そのために趣味産業というものをするのです。今後は、楽しく生きなければならないので、理想家庭の世界は、趣味産業世界へ越えていくというのです。
(276-209, 1996.2.24)
すべてのものが趣味です。目新しい所に行けば、山が違い、岩が違い、木が違います。それがすべて関心事です。それは、誰のためにつくったのですか。ハナニム、主人が抱くためにつくったのです。息子、娘が、地上のどこに行っても暮らせる適切な環境をつくっておいたというのです。
(277-027, 1996.3.17)
先生は、今まで「趣味産業」のことを言いました。それは、世の中が科学世界であり、最高の技術を通して動いているので、生産することを重視してそのように言うのであって、本来それは、「趣味産業」ではなく「趣味生活」と言わなければなりません。それが分かりますか。目の趣味、鼻の趣味、口の趣味、耳の趣味、感触の趣味、体の趣味、心の趣味、愛の趣味、様々な種類の趣味があります。
(278-95, 1996.5.1)
安息圏とは海だけではありません。陸地の安息圏を連結させなければなりません。これからは山なら山、景色の良い所を訪ねていきます。そこに行って何をするのですか。ただ単に行くだけではありません。狩猟場をつくるのです。これは自然の動物を殺すのではなく、育てるというのです。これを趣味産業に、すべて連結させるのです。ハナニムの息子の血となり、体となり、骨となるはずなのに、盗賊が盗んで盗賊の血肉になっています。これをなくすために、歴史の大転換期として360万双を迎え、その頂上の転換点を中心として、今まで本然的愛と一つになれる趣味産業を準備してきたのです。
(286-141, 1997.8.9)
재미チェミ(面白み、味わい)というものは、主体と対象がいる所において、芸術という美しさや貴さ、価値が存続することです。ですから、趣味産業は外的ですが、家庭は、趣味家庭ではありません。재미チェミの家庭にならなければなりません。재미チェミといっても、アメリカに来て暮らす人ではないのです(재미チェミには在米の意もある)。アメリカは喜びますが、そうではありません。アメリカの天地より、もっと喜ぶことができる家庭で、私たちの父母が暮らすというのです。鼻歌を歌うというでしょう? そこで鼻歌だけ歌いますか。
(296-127, 1998.11.3)


暮らすことが、すべて喜びです。趣味というものは環境的条件を言い、喜びは主体と対象の愛の理想に根を下ろすことができるのです。一人で楽しいですか。それでは狂ったことになります。愛の相対がいなければなりません。ハナニムは、未来の理想的宇宙よりももっと大きい愛の相対のために、燃料として供給するための立場に万物を立てたので、愛の圏内に因縁をもっていないものがないというのです。ですから、万物を愛さなければなりません。
(298-234, 1999.1.8)
公害で汚染された農作物を食べる必要はないのです。自分のあらゆる精誠をすべて尽くし、食べて生きていけるようにするのです。5人の食口シックなら、5人の食口が農作業をしたものを食べるのです。他の所から買ってくるなというのです。野菜も自分が栽培して食べ、米も自分が栽培して食べなさいというのです。これを私たち統一教会に任せれば、ウルグアイ・ラウンドを心配する必要もないのです。そのようにならなくては、世界は、公害ゆえに滅びます。
(252-295, 1994.1.1)
今から世界は、観光産業の覇権を誰が握るのかということが、最も問題になるはずです。そのような時代が来ます。経済流通構造は、他の産業基盤を通して定着します。しかし、観光産業の流通構造は、いつも早く回るのです。回るので、その活用能力が膨大だというのです。どこにも通じないところがありません。その基盤を築こうと水安堡スアンポや、釜谷プゴクハワイ(韓国のテーマパーク)にコンドミニアムも建てて準備するのです。すべて、遠い将来に対して準備するためにそのようにするのですが、内部にいる人々の中には、そのような考え方をもった人がいないのです。
(225-176, 1992.1.20)


 

第3章 環太平洋時代と「島嶼国家連合」創設

   

1) 今は環太平洋時代

 

① なぜ太平洋時代が来るのか

今、「時は太平洋時代だ」と言っています。アメリカがいくら何と言おうとも、ヨーロッパ第一主義を叫んできたものが、今では太平洋を中心とした貿易圏がヨーロッパを凌駕りょうがして発展してきています。あらゆる面において、アメリカが太平洋地域を捨てることができない段階に来ているというのです。商売は誰がうまいかといえば、アジアの人がうまいのです。アメリカ人は、お金があればやたらに使うでしょう。しかし、アジアの人は使いません。中国人の死体を扱うと、お金のない死体がないというのです。
(174-205, 1988.3.1)
世界文明の方向は、世界を1周しながら発達していきます。すなわち、エジプトの大陸文明、ローマとギリシャの半島文明、イギリスの島嶼とうしょ文明、アメリカの大陸文明のほうに、再び文明は西に進み、太平洋を渡り日本の島嶼文明に、ついには韓半島文明に集結するため、アジアに連結しているのです。ここで結束された文化は、高次元的文化として新世界を創造することでしょう。日本は島国として、アジアでは初めて西洋文明を定着させました。
次は、半島文明時代です。韓半島は、東洋と西洋の文明が一致する場所です。歴史学者、シュペングラーが指摘したように、文明は、1年に春夏秋冬があるように興亡を繰り返してきました。今、時は、大西洋文明時代が過ぎて、太平洋文明の時代です。
(115-171, 1981.11.10)
キリスト教は、霊的に世界の救いに責任をもちましたが、肉的基盤を吸収しなければ立つ所がありません。今、世界の人々は、「太平洋文明圏時代が来る」と言っていますが、それはなぜでしょうか。歴史の起源がここにあるからです。
エス様の体を失ってしまったがゆえに、アメリカが、霊的キリスト教が太平洋を渡ってアジアに行かなければならない歴史的な使命があります。それゆえに、このような時代が来ざるを得ない、というのが結論です。原因がここにあることを知らなければなりません。
(224-306, 1991.12.22)
アメリカは、どこに行かなければならないのでしょうか。アジアに帰らなければなりません。イエス様の体を失ったアジア大陸を訪ねていかなければならないというのです。今後は、太平洋文明圏の時代が来ますが、どうしてアジア太平洋文化圏の時代が来るのでしょうか。学者もそれを知りませんでした。それはレバレンド・ムーンの「原理」で解かなければ、解けないのです。アジアを訪ねていかざるを得ません。今、アメリカは、霊的基準だけをもっているので、体をもつためにアジアに帰らなければならないのです。
(225-30, 1992.1.1)


エス様が体を失ってしまったので、その本舞台の基台がなくなり、アジアの基盤を失ってしまいました。ですから、反対方向に行くのです。ローマに反対に引っ張られてしまったのです。アジアから西洋に向かわなければならないのに、西洋から反対に回っていくので、蕩減とうげんの道と一致して、血を流し、犠牲になりながら行ったのです。そのようにして1周し、ローマを中心としてイギリス、アメリカを経て再び太平文明圏に帰ってくるのです。なぜ太平洋文明圏に帰ってくるのかといえば、イエス様の体を世界的に失ってしまった所がアジアだからです。ここで霊と肉が分かれてしまいました。ですから、西洋文明と物質文明とが反対にさっと回って、このようにアジアに帰ってくるのです。
(249-132, 1993.10.8)
旧約時代から延長してきたものを、新約時代のイギリス、アメリカ、フランスを中心として、新婦圏すべてを蕩減復帰した時代になったので、第二次大戦直後に統一的世界に出発することができるのです。それで、オモニとカイン、アベルが一つになってアジアに入り、太平洋文明圏時代が到来するのです。なぜなら、イエス様の体をアジアで失ってしまったので、体である世界的政治版図まで、アジアを中心として統一しなければならないのです。それゆえに、今からアジア文明圏時代が到来するのです。
(243-296, 1993.1.28)
西欧文明、東洋文明、アジア文明、太平洋文明圏へと世界でつながれてきましたが、太平洋文明圏はアメリカとは遠い距離にあります。それで、ムン総裁が行って、余りある万全の準備を備えました。今からは、アジアに帰ってきて、東西を結合させ、インドまで収捨しなければならず、シベリアも収拾しなければなりません。2箇所を収拾しなければなりません。
(231-60, 1992.5.31)
主は、どこに来なければなりませんか。アジアに来なければなりません。イエス様が肉身をアジアで失ってしまったので、アジアで取り戻さなければならないのです。太平洋文明圏が来るのは、なぜでしょうか。イエス様の失ってしまった肉身が、アジア文化圏統一時代に向けて帰りつつあるのです。すべてのものをこのように解いてこそ、歴史がきれいに解かれます。
(232-25, 1992.7.1)
日本は、サタン側のエバ国家です。サタン側のエバ国家は、天の側のエバ国家のすべての恵みを、対等に分かち合うことができます。キリスト教がアジアで成功できずに死ぬことで、反対にヨーロッパに向かい、ローマを経て、イギリスを経てきたのです。このように反対に来るのです。ローマのような半島が韓半島に匹敵し、地中海のような海と島が日本に匹敵し、ヨーロッパ大陸に匹敵するのがアジア大陸です。相対的に反対に1周してくるのです。これが、互いに出会う時となったので、学者や政治家たちは、「太平洋文明圏時代が来る」と言っているのです。
(251-144, 1993.10.17)


なぜ第二次大戦が起こらなければならないのでしょうか。イエス様の体を失ってしまったのを、世界的に取り戻さなければならないからです。来られる再臨主を追い出したがゆえに、統一圏を失ってしまうことで、今、アメリカが再び太平洋文化圏を通して、イエス様の体を失ったアジア地域と統一世界を求めてくるのです。反対に求めてくる時代が来るのです。太平洋文明圏の時代は、それで来るということを知らなければなりません。イエス様の体をアジアで失ってしまったがゆえに、アジアで復帰し、再臨主の理想を中心としてこの世界を統一しなければならないという内容と一致します。このような過程を経ることによって、太平洋文明圏時代が来ざるを得ないのです。それは体を復帰して一つにするためですが、再臨主には霊肉を中心として既にこれを受け入れ得る基盤があるので、文化圏も内外で統一された基準でもって、主体の前に対象的な基準で連結されることにより、まことの父母を中心として統一世界が成され得るのです。
(267-176, 1995.1.5)
なぜ太平洋文明時代が来るのかといえば、西洋文明と東洋文明は、失った父の体を取り戻さなければならないからです。イエス様が父として来たのに、父の体を殺してしまいました。これを取り戻して霊的救いとキリスト教圏内で一つにしなければならないので、東洋を訪ねてくるのです。来られる主を中心として、韓半島はイタリアと同じです。イタリアは、今まで、滅びたことがありません。1000年を超えるほど、強大国であり続けています。それはなぜかというと、今後、主が来られる相対国だからです。そのような基準を中心として帰ってくるのが、この半島を中心とした太平洋時代です。地中海より太平洋時代です。膨大な環境を中心としてアジアに帰ってきて連結されますが、それが韓半島です。韓半島が男性の生殖器ならば、日本は女性の生殖器です。これらは一つにならざるを得ないというのです。これらが一つになってこそ、統一天下の時代が来るのです。それで、韓国を「アダム国家」と言い、日本を「エバ国家」と言うのです。
(251-147, 1993.10.17)
今後、世界文明は間違いなくアジアを訪ねてきます。太平洋文明圏の時代が到来するというのです。今日、社会科学を研究する著名な学者はもちろん、何も知らない科学界の学者までも、「太平洋文明圏の時代が来なければならない。歴史的帰趨きすうはそのようになる。と主張します。それは、なぜそうでなければならないのでしょうか。その根本を知っている人が私ではないでしょうか。既に40年前から「太平洋文明圏時代が来る」と教えたでしょう。それが、どの国に行くかということは、誰も知りません。それは、私だけが知っているのです。それを知っている文総裁という男は、大韓民国がそれを主導しなければならないと見るのです。
(207-281, 1990.11.11)


西洋文明と東洋文明がいつ一つにならなければならないでしょうか。一つになるには、どこで一つになるべきでしょうか。島国で一つになるのではありません。半島で一つになるのです。このように見るとき、アジアで半島国家として、最も微妙な立場にあるのが韓国です。韓国周辺を見れば、ソ連中共、日本、アメリカまであります。太平洋沿岸を中心として見るとき、アメリカまで連結されていると見ます。「歴史は今、太平洋文化圏時代に移る」と、あらゆる学者が言っています。政治、経済、歴史学者が、「そのような時代が来る」と言います。アメリカでは、それを結論的な基準で見ています。
では、どの国が主役になるのでしょうか。日本がなるのでしょうか、中国がなるのでしょうか。日本と中国は、怨讐おんしゅうです。40年前に怨讐でした。韓国と日本も怨讐です。すべてが怨讐です。アジアで日本は、中国とも争い、ソ連とも争い、韓国を占領しました。みな日本を、怨讐の国だと考えます。イギリスに対峙たいじし得る、サタン側のエバ国家だったというのです。
(196-162, 1990.1.1)
西欧文明とアジア文明圏を、そのまま連結することはできないのです。行く方向を失ってしまった西欧文明に、夕暮れ時に傾く太陽のように、地ぐもが巣くう西欧文明に、新しい朝の光明、太陽の光のような東洋文明を連結してあげたこのレバレンド・ムーンに対して、感謝しなくては滅びるということを知らなければなりません。滅びていく、大西洋に流れていく文化の背景をもった西洋社会は、レバレンド・ムーンによって新しいアジア文明を通してハナニムの摂理圏に連結させることができるという、驚くべき事実を知らなければなりません。西欧の人たちは、今までレバレンド・ムーンに反対ばかりしたのであって、それを知りませんでした。レバレンド・ムーンによってハナニムの摂理と通じることができ、再度、ハナニムの摂理を受け入れることができる世界に越えていったというのです。再度、ハナニムの摂理が伸びていくのです。
(120-199, 1982.10.15)
統一教会は、3番目の息子です。統一教会は実際、秘蔵っ子の中の秘蔵っ子として生まれたのです。今や、キリスト教文明を統一的な内容によって消化させ、ヨーロッパを一つに和合し、南北アメリカを和合できるのは、キリスト教文明圏以外にはありません。ところが、西洋のキリスト教文明圏がアジアに越えてきつつあります。そうなれば、キリスト教思想を通してハナニムが統一的な方案を収拾してくるものを、アジアはどこで合わせるべきでしょうか。日本は異教をあがめていて、中国とソ連は共産化されていて、ただ一つ残っている韓国は、教派争いはしていても、キリスト教という垣根の圏内にあります。種を取る木としては植えられなくても、火をたく木としては必要です。
言い換えれば、太平洋文明圏が目の前に迫る環境を直視しながら、アジア諸国において、キリスト教文化の背景を民族を挙げて備え、受け入れ態勢を備えられる国があるとするなら、それは日本でもなく、中国でもなく、ソ連でもなく、ただ韓国だけです。
(222-134, 1991.10.28)


ICUSイカ」(科学の統一に関する国際会議)や「PWPA」(世界平和教授アカデミー)を命懸けでつくりました。これを前面に出せば、通じない所がありません。その時、アメリカを動かさなければ、中国首脳部の今後、20年以内の政策方向を知ることができません。共産主義が変遷するのは明らかなのに、その変遷方向を知ることができないというのです。私が話しても信じないというのです。ですから軍の戦略家たちをすべて集めて、代表的に自由世界の20人、中国の20人を中心として、「太平洋沿岸における中国を中心とした今後のソ連外交政策に対する糾明」というタイトルでセミナーをしたのです。そこに、アメリカの今後の作戦資料を投入してあげた人が、私です。
(204-257, 1990.7.11)
今は、太平洋文明圏時代です。そうしながら宇宙時代と連結されているのです。太平洋の中には、あらゆる水が入っていきます。河川の水も、大西洋の水も、地中海の水もみな入ります。ここに黒潮というものがあり、それが4000ないし5000マイル程度の長さですが、これが回ることによって全世界の五大洋が動くのです。
それゆえに、太平洋文明圏時代が来る時には、すべてが一つにならなければならないのです。そして宇宙に飛んでいくのであって、これが一つにならなければ、今後、「太陽の主人は誰だ」、「私だ!」と、このように争うというのです。「星の世界の主人は誰だ」、「私だ!」と言うのです。それは闘うようになっています。この太陽だけでも地球の130万倍になるのに、この巨大なものを、一粒にもならない小さい人間が、「私のものだ」と言うことができますか。そうすれば、宇宙が笑うのです。宇宙が、「ハハハ」と笑うというのです。いずれ、太平洋文明圏時代には統一世界が来なければならないので、みな整備されなければならないのです。アメリカ民主主義でも駄目で、共産主義でも駄目なのです。ですからこの時代に、「頭翼思想」、「神主義」が出てこなければならないのです。
(207-46, 1990.10.28)
天の側の母、天の側のカイン、アベルを中心とした天の側の統一天下にしなければならないのです。統一天下とは何でしょうか。サタンのいない世界です。エデンの園で見るならば、堕落がなかった基準です。堕落した父母の立場であるアダムとエバが、新しくお父様に侍らなければなりません。世界を1周して太平洋文明圏時代に帰ってきて、ここでお父様に侍らなければならないのです。そして、新しい血を受け継がなければなりません。新しい愛を通して生命と新しい血統を受け継いで一つになる時、初めて統一天下が成されるのです。
(209-292, 1990.11.30)
今や太平洋文明圏時代が来ます。そこに主役の基盤を用意すべきなのが、アダム国家とエバ国家と3天使長の国家ですが、それが一つになるのです。本然的エデンの真の父母の名声とともに天国に直行できる、天使長の愛とハナニムの愛と父母の愛を中心として天国に入れる本然の基準を、解放圏をすべて成し遂げたがゆえに、国家的基準で天国に入れる時代が来るというのです。ですから、地上天国、天上天国が顕現するというのです。
(211-204, 1990.12.30)


南北統一によって東西の貧富の差も解消し、西洋文明と東洋文明が一つになるのです。本来、精神文明の中心は東洋です。それゆえに、あらゆる宗教は、東洋から出てきました。宗教圏が栄えれば、物質を捨てなければなりません。家を捨て、国を捨て、みな捨てなければなりません。しかし、それを捨ててしまっては駄目なので、端のほうの西洋から物質を拾い上げてくるのです。
ですから、物質文明を発展させたのは西洋の人々です。西欧は、知識を通して、知れば知るほど、「私の土地だ」と言って、みな占領してしまいました。みな知識によって版図を拡張しました。しかし、東洋では、お金をみな無にしました。しかし、精神的基準と物質的基準が一体化する時には、統一が生まれるのです。物質文明がアジアを求めるのです。太平洋圏で西欧文明とアジア文明が連合して、新しい世界に越えていく文明時代がやって来ます。それが太平洋文明圏時代です。
(212-138, 1991.1.2)
太平洋文明圏とは、本然的縦的な世界と出会うための歴史的方向だと、すべての世界的学者は結論を下しました。では、何を訪ねていくのですか。真の愛を訪ねていくのです。その愛の原則をつくってあげれば、世界は滅びないのです。
東洋を代表したレバレンド・ムーンがアメリカに来て教育し、太平洋でおぼれないで無難に渡っていける者たちをつくろうとするのが、西欧社会の統一教会であることを知らなければなりません。統一教会だけが、太平洋文明圏を縦的愛と横的愛で編成し、完成させた、永遠なる理想の本郷の地に行くことができるのです。
(216-206, 1991.3.31)
アジア大陸から世界統一圏に進む過程で、西洋文明と東洋文明を中心として、太平洋文明圏が出てくるのです。そして、今、ヨーロッパが一つになっていきます。このように見るとき、何がその文化的背後基盤になるのでしょうか。それはイギリスの歴史でもなく、ドイツの歴史でもなく、フランスの歴史でもありません。それはすべて、キリスト教文化圏だというのです。
(218-362, 1991.8.22)
膨大なアメリカと西洋圏がイエス様の体を復帰し、一つになって太平洋に帰ってくるのです。精神文明圏であるアジアで、イエス様を中心として一つの世界的指導国家基準を成さなければなりません。それを先生が、今まで準備してきたのです。東洋文明をバックグランドとして、未来に復興統一し得るキリスト教文明の内容をもち、キリスト教文化圏を収拾して世界的な背後関係を結んだのが、「世界平和宗教連合」の結成です。
(218-364, 1991.8.22)


ローマ文化の失敗を蕩減復帰するために、世界的な半島文明を収拾してハナニムの前に帰る歴史的なローマの教皇国を、今、つくろうと思うのです。それが太平洋文明圏として来るのです。西洋と東洋の宗教圏を今、今年の今月まで集めています。そのようなことは、歴史になかったでしょう。「科学の統一に関する国際会議」だとか、「PWPA」(世界平和教授アカデミー)だとか、「世界言論人会議」だとか、そして、「世界平和宗教連合」だとか、「世界平和連合」だとかいうものは、今まで心と体として分裂して紛争していたものを、各国のために1箇所に集めて、一体理想圏を中心として収拾しようという団体です。これは恐ろしいことです。ハナニムがいるから可能なのです。
(218-379, 1991.8.22)
あらゆる識者たちは、「今後、太平洋文化圏時代が来る」と言います。では、その主役がどこかといえば、アジアだというのです。アジアが主役を果たすためには、どのようにしなければならないでしょうか。周辺国家を収拾しなければなりません。韓国を中心として見れば、日本と中国があり、ソ連アメリカがあります。一つの小さな国を中心として4大強国が角逐かくちく戦をしながら、この地を手放せなくなったのは、地政学的な要地になっているからだけではありません。これを実践するために私が多方面の国家を連結させ、超国家的な核心部を連結させて同化させ、結成することに今まで努力したがゆえに、あの太平洋を渡って自由世界を指導するアメリカも、今になっては無視できない段階になりました。日本だけでも、レバレンド・ムーンという人を無視できない段階になりました。ソ連もそうであり、中国も同じです。
(222-29, 1991.10.27)
太平洋文明圏が目の前に迫る環境を直視しながら、アジア諸国キリスト教文化圏の背景を民族全体として備え、受け入れ態勢を備えた国があるとすれば、それは日本でもなく、中共でもなく、ソ連でもなく、ただ韓国だけなのです。人類でいえば、50億人類の中で32億の人々が、5分の3以上がアジア人です。アジアで暮らしています。そして、歴史を経ながら、韓国は宗教が結実した王国として過ごしてきました。仏教がそうであり、儒教キリスト教がそうです。
(221-196, 1991.10.24)
アジアで、韓国を中心としてキリスト教と数多くの宗教を背景として結んで、太平洋文化圏を生み出そうというのです。民主世界や共産世界も、来るならば来いというのです。このために準備したのが「世界平和女性連合」の創設、「世界平和宗教連合」の創設です。闘う心と体を連合させ、一つに詰め込んだということは、自分の個体で心が闘争する歴史的過程を、すべて統一させ得る内的因縁が連結したということです。それを忘れてはなりません。
(221-196, 1991.10.24)
皆さん、考えてみてください。有色人種の文化歴史は長く、白色人種の文化史的な背景は短いのです。白人たちは、北極から来たくまのいとこたちです。血を見ながら肉を食べる人々です。白人たちの行く所は、いつも血が伴いました。血を流しました。しかし、農耕文化世界に暮らす人々は、そうではありません。それゆえに、もう白人社会の終末は遠くありません。それを知らなければなりません。今からは、どこへ行くのでしょうか。アジアへ行かなければならないでしょう。


最近、アメリカのあらゆる知性人たちは、「太平洋文明時代が来る」と言うでしょう。太平洋文明時代は、黄色人種を中心として来るのです。日本と韓国がそのように急成長をしたのは、どうしてでしょうか。ハナニムが共にあるからです。そこでレバレンド・ムーンも伸びていくのです。それで、太平洋文明圏に、なくてはならない必須の概念を植えました。全世界に、みな植えました。そのように植えたものは、誰も抜くことはできません。
(205-261, 1990.9.9)
今後、「黄色人種時代、イエロー・パワー時代が来る」と言います。太平洋文化圏世界とは、アジアをいうのです。今後、人類はいずれそのようになるのです。私たちが合同結婚式をしても3分の2は黄色人種になり、3分の1が雑種になるのです。ですから今後、世界は黄色人種の時代に進むのです。私が黄色人なので、このような話をするのではありません。原則がそうなので、このような話をするのです。
(244-135, 1993.2.1)

 

② 太平洋時代の中心国は韓国と日本

今から太平洋文明圏が来ます。アメリカ、日本、韓国、中国、ロシアを中心として争いの場が生まれるしかない状況において、このような文明と文化の背景で準備しない国は退却するのです。そのような先端に立って準備をした男が、私です。それゆえに日本を結び、アメリカを結び、中国を結び、ソ連を結びました。そのようなレバレンド・ムーンとアメリカの人々が、手をつないで一つになって大きな仕事をすることは、今後、アメリカと世界、太平洋文明圏で共同運命圏を勝ち取っていく一つの条件になるということを考える時、希望的です。気分が悪いと思うなというのです。これが連結されるならば、西欧世界やアメリカにとっては本当に良いのです。
(202-264, 1990.5.24)
ここにソ連の人々も来たので、私が一つ忠告しようと思います。ソ連が今後、ドイツやヨーロッパを中心として経済体制を強化させていっては、大きな問題が生じるというのです。いつも念頭に置くべきことは、アメリカを第1にして、ヨーロッパは第2として結んでいかなければならないということです。
もしヨーロッパを第1にして結んでいったなら、大きな戦争、世界史的な難しい問題が、遠からずヨーロッパ地域と太平洋沿岸のアジア地域にまで起こるというのです。これを予防するためにも、ソ連の指導層は、経済的方向をあくまでもアメリカにおき、ヨーロッパを結んでいかなければなりません。これをほっておけば、問題が大きいというのです。
(210-143, 1990.12.18)
今後、太平洋文明圏時代が来ます。西欧社会でもそう言っています。日本自体、島国ではできません。日本でしょうか、中国でしょうか。中国は第3世界、未開地に該当します。これを私が知っているので、摂理をこのようにするのです。韓国と日本を、アダムとエバとしてしっかりと定めたので、大陸と連結されます。中国は、それを信じても信じなくてもよいのです。しかし、中国は天使長圏です。中国には男性たちが多いでしょう。天使長。昔、女性がいないので、(逃げないように小さな靴で)足を締め付けたことがあるでしょう。青い竜ではありませんか。竜は天使長です。
(194-347, 1989.10.30)


イギリス、アメリカ、フランスの連合軍はキリスト教文化圏なので、韓国のような国をたくさん保護しました。太平洋戦争が三日だけ延長されていたなら、キリスト教徒20万人が虐殺されていたことでしょう。ハナニムが韓国を愛して、そのようにはなりませんでした。第二次大戦の時、韓国には爆弾は一つも落ちなかったでしょう。日本は廃虚になりましたが、韓国には爆弾は一つだに落ちませんでした。なぜでしょうか。天地が保護するからです。アメリカがキリスト教文化圏なので、そのように保護したのです。
(240-217, 1992.12.13)
太平洋文明圏は、このようにしてアジア統一と世界統一に向かっていくのです。それで失ってしまったすべてのものを蕩減とうげん復帰するのです。今、ちょうどそのように回っているでしょう。アメリカは天の側の天使長なので、サタン側の3人の天使長は、アメリカから支配されなければなりません。ですから、エバ国家の使命が大きいというのです。
エバ国家には、どのような使命が残っているのでしょうか。貞操を守り、夫のそばにぴたっとくっついて、自分の存在の色合いを出してはいけません。女性には、自分のために存在しているものは何もありません。日本の富は、アジアのために使用しなければなりません。中東を越えて、ヨーロッパまで開拓するのに使用しなければなりません。
(250-292, 1993.10.15)
西洋文化圏時代から太平洋文化圏時代に移動してくるにおいて、ここに主役になろうと浮かれているのがソ連アメリカです。彼らが主役をしているのですが、今後、世界を指導するためには、アジア人を消化しなければなりません。そうでなければ、指導できません。アジアの人口は、世界50億の中で30億に近いのです。5分の3を越す数をもっています。それゆえにアジア人を消化できない主義は、世界をリードできません。
(173-219, 1988.2.18)
アジアでは30億が暮らしています。今、時は太平洋文化圏時代です。そのような時代が訪れました。歴史は河川文化、地中海文化圏を経て大西洋文化圏を回って、今、太平洋文化圏を中心として宇宙空間文化圏に跳躍する時代が来つつあります。これをいかにつないでいくかということが、世界の政略家たちが模索する問題ですが、彼らからは解決策が出てきません。私は、世界で立派だという政略家たちをみな集めて、数多くの国際的な会議をしました。彼らの結論は、レバレンド・ムーンの思想だけが、この時代の希望だというのです。アメリカでもなく、フランスでもなく、ドイツでもなく、イギリスでもありません。ソ連でもありません。
(174-48, 1988.2.23)


迫りくるアジア太平洋時代は、一つの隣人として近づいた地球村の人類が、皮膚の色と文化背景を超えて、調和して生きるしかない世の中です。個々人の自己の存立のためにも、怨讐おんしゅうを想定できない和合の時代に行くように天運が追い立てています。
私たち韓民族は、ハナニムを中心とした強硬な思想的基盤と正しい価値観のもとで生活することによって、新時代の導き手にならなければなりません。私たちすべては、小さな利害関係を超え、国際関係に対する冷徹な認識のもと、全民族的に団結した力を発揮して、アジア太平洋時代の主役にならなければなりません。
(193-322, 1989.10.12)
有り難いことに、アジアの民族は32億暮らしているというのです。ソ連は白人国家です。風土的に見ると、不利な立場に置かれています。しかし、軍事的分野や政治的分野やあらゆる面において、中共凌駕りょうがしているのが現在のソ連の立場です。ですからソ連は、どのようなことをしてでも日本さえ手に入れれば、今後の太平洋の舞台を中心としたアメリカとの対決で、先手を取れると考えるのです。
(121-16, 1982.10.21)
地政学的に見るとき、日本は島国です。島国は、どのようにしても孤立しては生きられないのです。それゆえ、ある大陸と関係を結ぶべきですが、今は、太平洋を渡ってアメリカ大陸と関係を結んでいます。
彼らは40年前には、第二次大戦を中心として怨讐でした。怨讐になって闘争した国民性をもっています。それならば、日本はどこに行くべきでしょうか。太平洋を渡っていってアメリカに背負われるべきでしょうか。大陸に接するべきでしょうか。接するには、どこで接しなければならないか、これが問題です。最も近い道は、韓半島を通じて行くのです。シベリアを通じて接しても駄目なのであり、中共と接しても駄目なのです。
中共に入っていって、混乱した中共を消化することはできません。12億の中共の国民を消化することはできません。また、膨大な共産世界の主導国家であるソ連を、日本は消化できません。このように見るとき、日本自体は仕方なくアメリカを中心として、韓国と連結しなければなりません。
(177-14, 1988.5.15)
太平洋文明圏は、「来られる父」主義の版図を形成するための準備文化です。ここから統一的文化圏が展開し、結束された文化を終結しなければならないので、父母文化を中心として言語統一、文化統一、国家統一が展開されていくのです。そのような時になってくるのです。それが韓半島を中心として連結されてくるのです。
(193-225, 1989.10.4)
今、アメリカの経済界や哲学界や思想界を問わず、みな「太平洋文明圏の主役だったアメリカはすべて終わった。東洋に行かなければならないが、どのようにして行くのか」と言っていますが、レバレンド・ムーンの腰をつかまなければならないということが、分からずにいます。それだけ教えてあげれば、すべて終わります。
(195-258, 1989.12.1)


統一国家圏を成す決着点は、韓国です。韓国は、アダム国家です。愛と生命と血統を連結し、新しい理想的な創造理想圏に立てる主人の本性を相続できる血統が、アダム国家から始まります。
母の国と長子の国、そして次子の国々が一つになって、どこを訪れるのでしょうか。太平洋を越えてアダム国家である韓国を訪れるのですが、その時、韓国は日本から解放されるのです。
(198-232, 1990.2.3)
太平洋文明圏が目の前に迫る環境を直視しながら、アジア諸国において、キリスト教文化の背景を民族を挙げて備え、受け入れ態勢を備えた国があるとするなら、それは日本でもなく、中国でもなく、ソ連でもなく、ただ韓国だけです。皆さん、希望をもってください。人類の5分の3以上が、宗教の発生地であるアジアで暮らしていますが、韓国は、その宗教の結実において王国になってきました。
(222-36, 1991.10.27)
太平洋文明圏時代は、韓半島を中心として展開します。日本は、女性の子宮とちょうど同じです。これらが、一つにならなければなりません。それゆえに、日本は、キリスト教が誤ったこと、イギリスが誤ったことをすべて蕩減復帰しなければなりません。また、ローマ教皇庁が誤ったことを、韓半島を中心として収拾しなければなりません。ローマ教皇庁の理想、キリスト教の理想である再臨理想王宮圏をつくり、イエス様の体をアジアで失ってしまったので、再びアジアでキリスト教文化圏を霊的、肉的に合同させ、統一文化圏が展開されなければならないのです。
(226-134, 1992.2.2)
アダム国家は韓国であり、エバ国家は日本です。そして、天使長国家は周辺のアメリカ、中国、そして、ソ連です。これはハナニムが選択するのです。日本も韓国を支配したでしょう。中国も韓国を占有しようとします。韓国を支配する国は、太平洋を支配します。今に、太平洋文化圏時代が到来します。歴史的に知識人たちがみな発表しているでしょう。それで、ソ連も韓国、中国も韓国、アメリカも韓国を独り占めしようとするのです。
(234-110, 1992.8.4)
韓国が既に4ヵ国を主管できる段階に入ったことを、世界の人々は知らずにいます。ハナニムとレバレンド・ムーンとムーニーしか知らずにいます。これはどれほど有り難く、驚くべきことですか。今後、歴史の方向に対して世界の学者たち、経済学者、社会科学者たちは、「太平洋文明圏時代が来る」と話していますが、太平洋文明圏の基地をレバレンド・ムーンがつくり、思想的な基地として立てて前進しているという事実を、世界が知らなければなりません! アーメンです。このように世界に夜明けが訪れ、太陽が昇るようになっているというのです。
(239-274, 1992.12.6)
南北統一は、金日成キムイルソンによってではなく、先生によって成るというのです。エバ国家、アダム国家、天使長国家を収拾することによって、太平洋文明圏が成り立つのです。太平洋文明圏がなぜそのように成り立たざるを得なかったかといえば、イエス様がアジアで体を失ってしまったがゆえに、アジアで天下統一の世界を再び復帰しなければならない基準があるのです。それで、世界的に太平洋文明圏が論じられるのです。アダムとエバ、3人の天使長が一つになることによって、世界は統一世界になるのです。歴史がそのようになっています。
(250-290, 1993.10.15)


アジアを中心として、韓半島は男性の生殖器のようになっていて、日本は女性の陰部のようになっています。太平洋文明圏を中心として見るとき、これはより大きな大陸、アメリカ大陸、中国大陸、ソビエト大陸、世界六大州すべてが連結されている基準において、中心点を形成しています。これが、太平洋文明圏を成すのです。
太平洋文明とは、何を中心として成されるものでしょうか。今は、中国と日本が中心だと考えていますが、そうではありません。大韓民国が、韓半島が中心にならざるを得ないのです。それは、韓半島を地勢学的に見る場合、ヘレニズムとヘブライズムの交差点として、民主主義と共産主義、唯物主義と有神主義が世界的に対決している所であり、ここに結実体として悪のまことの父母である金日成と善の真の父母である先生が対立しながら、互いに消化しようとします。それは、歴史の最後の終着点にもなるのです。これを一体化させる中心体が、大陸における男性の生殖器のように生じた半島であり、これは、太平洋すべてを包容することができるのです。
(213-223, 1991.1.21)
アジアの半島である韓国は、大陸の生殖器、男性の生殖器を象徴します。日本列島は、北海道が頭です。そして、その下にある列島は、四肢を広げている女性のようです。ですから、日本がエバ国家です。その中で貿易の基地は下関と四国です。下関の通交で、そこから西洋文化が広がったのです。太平洋をバックとし女性が脚を広げて関係を始めた、文化輸入の道です。しかしムン先生は、地球をバックにして、太平洋文化、アメリカ文化を、天の文化を中心として韓半島文化でもって統一することでしょう。
(295-223, 1998.8.28)

 

2) 「島嶼国家連合」の創設

 

① 「島嶼国家連合」創設の背景

私たちが行く道は、国を復帰するものです。国を取り戻すのに、日本という一つの国は必要ありません。国を取り戻すには、超国家的基準で取り戻さなければなりません。そうするためには、国連を背景として一つの国を取り戻さなければならないのです。ところが、国連が話を聞かないので「島嶼とうしょ国家連合」をつくったのです。これは、アベル的国連です。その次には「半島国家連合」をつくったのです。そうして六大州の国家連合を、みなつくっておいたのです。
(282-185, 1997.3.12)
私は、韓国を離れて、世界版図の上で位置を確立しなければなりません。国家的メシヤが駄目ならば、世界的メシヤの立場で越えるのです。12の国さえ立てれば、すべて成されるのです。ですから、「島嶼国家連合」、「半島国家連合」、「大陸国家連合」をつくったのです。「これで国連と折衝せっしょうしなさい」と言ったのです。


4大連合である「女性連合」と、「青年連合」、「学生連合」、「宗教連合」を国連に加入させようとするのです。それが駄目なら、新しい国連をつくるのです。国連には、もはや主人がいません。そこに「まことの父母の日」もつくり、国連の万年事務総長にも父母様を・・・。そうできる内外のあらゆる内容ができているのです。みな、そのように思っているのです。
(282-269, 1997.4.7)
今は、王権復帰時代なので、「島嶼国家連合」、「半島国家連合」、「大陸国家連合」をつくったのです。北米大陸は、あきらめてもよいのです。アジアと南米を中心として、カイン・アベルで結べばよいのです。そのような時代になるのです。国家定着の摂理観を超越するために世界へ回るのです。中心を求めれば360度回るのです。摂理国家を、思いのままに選ぶ権限があるのです。
(283-38, 1997.4.8)
国連が責任を果たせないので、「島嶼国家連合」と「半島国家連合」をつくるのです。宗教人を中心としてアベル国連をつくらなければなりません。今の国連は、体を身代わりするのです。体は、サタン側を象徴します。心的国連がありません。これらが一つにならなければなりません。ですから、つくらざるを得ません。
(285-282, 1997.6.15)
エバ国家圏は、いくらでもあります。これを防止するために「島嶼国家連合」をつくり、「半島国家連合」をつくり、「大陸国家連合」をつくりました。日本を救うために東西南北に引っ掛けて、船を沈没させないようにしました。
(286-312, 1997.8.13)
それで、私が提示したことに効果があれば、新しい国連を、アベル国連をつくるのです。ですから、「島嶼国家連合」や「半島国家連合」、「大陸国家連合」をみなつくっておいたのです。
(288-204, 1997.11.28)
今、「島嶼国家連合」を創設し、あるいは「半島国家連合」、「大陸国家連合」を創設するのです。発展途上国がどれほど多いですか。先進国は、わずかG7(先進7ヵ国)だとかG8(先進8ヵ国)しかありません。世界を動かす経済圏を中心として見れば、何ヵ国にもなりません。ですから、これは問題にもなりません。それを糾合すべき時が来たのです。
(288-206, 1997.11.28)
大移動の時が来ます。国連を中心としてすべきですが、国連が先生を受け入れなければ、アベル国連をつくるのです。それで「島嶼国家連合」をつくりました。「半島国家連合」、「大陸国家連合」をつくりました。各国の大統領たちは、「先生が早く理想的な世界家庭を完成しなければ理想世界が生まれないというのが、先生の教えであり、ハナニムのみ旨の道ではありませんか」と言いながら、立ち上がる者たちがたくさん現れるようになりました。


国連の事務総長を中心として消化運動を推進しているのです。それで、国連の会議場からも16人くらいは「来なさい」と言えば、みな先生のところにすぐ来ます。大会をして事務総長を参加させ、新しい平和の道に行く架け橋になるのが、ムン先生の「家庭連合」です。
(289-55, 1997.12.30)
東洋医学と西洋医学の統一、これが問題です。それもするつもりです。また「国連大学」を今つくっています。その万全の準備をみなやりました。そして、先生が「世界平和島嶼国家連合」をつくったでしょう。日本の陥没に備えて、日本の代わりとなれる「島嶼国家連合」、その次には「半島国家連合」、それから、「大陸国家連合」もみなつくりました。
(289-167, 1998.1.1)
島国であるフィリピンは、アメリカのエバ国家です。エバ国家も日本が責任者です。ここに台湾とフィリピンが三位基台を成します。台湾とフィリピンまで世界的エバ国家として、島嶼国家を中心として人類を動かすことができます。そのようなことができる準備をしました。「島嶼国家連合」だとか「半島国家連合」だとか「大陸国家連合」だとか、みな結んでおいたので、9月にそれを国連に建議しようと思います。
(291-240, 1998.3.15)
母がいなくても、身代わりを立てることができます。「日本が責任を果たせなかったものを、世界の人々に母として、買って食べさせ、もうけて食べさせられなかったものを、あなた方、娘がやりなさい」と言えば、しなければならないのです。誰が早く復帰されなければならないのでしょうか。日本より台湾、フィリピン、カナダが早く復帰されなければなりません。日本が駄目なら、この三つの国が入って、日本をもち上げなければなりません。それで、私たちは、「島嶼国家連合」をつくり、「半島国家連合」、「大陸国家連合」をつくり、新しい国連を構成し得る基盤を築いたのです。
(293-161, 1998.5.26)
先生を迎えるために、アラスカのコディアックでさえ準備しています。フィリピンの闘争、激戦で勝利しました。日本が闘争しなければならないのに、日本の代わりに闘争したのです。日本は島国の王国です。島が7000近くもあります。それを1日に一つずつ回っても、40年はかかります。「島嶼国家連合」と同じくらいの数です。そのような日本を切り捨てて、フィリピンを立てることができます。
台湾もそうです。台湾は、中国のエバ国家です。フィリピンは、アメリカのエバ国家です。第二次大戦前はアメリカの占領地でした。日本とアメリカが占領して分割されたのです。
(295-209, 1998.8.28)
もう最後になりました。もし国連が反対すれば、国連をけ飛ばして私はアベル国連をつくるつもりです。島嶼国家なら「島嶼国家連合」をつくり、また、「半島国家連合」をつくり、「大陸国家連合」までみなつくりました。人々は「国連を信じないで、私たちがアベル国連をつくりましょう!」と言うのです。そうなれば、世界はどこに従うと思いますか。その目的とは何かというと、青少年と家庭を教育しようというのです。
(299-273, 1999.2.18)


 

② 創設大会の概要

1996年6月16日から18日まで、日本の東京にある京王プラザ・インターコンチネンタル・ホテルで「世界平和島嶼とうしょ国家連合」創設大会が開かれました。この席には、アジアとオセアニア地域のオーストラリアおよび日本をはじめとする27ヵ国、アフリカ地域の5ヵ国、ヨーロッパと地中海地域のイギリスをはじめとする5ヵ国、西半球とカリブ海地域のカナダを含む15ヵ国など、合わせて52ヵ国から、カナダのマルルーニー元首相をはじめとして元・現職国家元首を含む100人余りと、日本側の関係者900人余りが参加しました。

 

③ 真の父母様の創設大会基調演説

人類歴史において文明発展の流れを眺望してみる時、大きな川の周辺から勃興ぼっこうした古代文明は、ギリシャ、ローマ、そしてイベリア半島を含む地中海沿岸を経て伝播でんぱされてきました。そしてこの文明は、ドイツ、フランスを含むヨーロッパ大陸を通し発展し、島嶼とうしょ国家であるイギリスを中心とした大西洋文明の形態でもって、ユダヤキリスト教文化が結実しました。そののちに、文明はアメリカ大陸を通して西の方向に流れ、現在は島嶼国家である日本を中心とした太平洋時代の文明に発展しました。これは、ユダヤキリスト教的文明が、アジア地域に広がったことを示します。
私たちがハナニムの摂理観から文明の流れを概観するとき、今日、島嶼文明として天の運勢をもっている国は日本だということが分かります。20世紀を結実する境目にあって、日本はハナニムの摂理において、人類歴史に注目される立場にあります。そして、日本の現在のような復興は、ハナニムを通したユダヤキリスト教の摂理に関連して説明されるしかないのです。もし、日本がハナニムの摂理的計画において一つの役割を担っているなら、私たちは、日本がハナニムの摂理においてもっている摂理的責任について耳を傾けなければなりません。その理由は、ハナニムの摂理の目的が世界平和の実現であり、世界平和はすべての人類の希望であるからです。
すべての島嶼国家が平和世界創造のための「島嶼国家連合」として、一緒に集まって、互いに寄与するならば、人類歴史においてこの上ない希望を提供することでしょう。このような希望と期待をもって、私は「世界平和島嶼国家連合」を創設しようと思います。私は全世界の島嶼国家が日本に与えられた天運を相続し、世界平和追求のための彼らの集団的な努力の傾注によって、世界平和は実現できると確信しています。
島嶼国家の特徴は何ですか。地球の表面は、陸地と海で構成されています。今日、科学は「最も単純な最初の生命の形態が海から出現した」と説明します。これは、海が生命を身ごもって養育する母の役割をするということを意味します。このような意味から、海が女性の特性を象徴するものとみなされるならば、陸地は男性の特性を象徴するものと理解することができます。そして海に位置した島嶼国家は女性を象徴し、大陸と半島国家は男性を象徴するものと考えられます。霊的な側面において、私たちは、「島嶼国家は対象性、依存性、滋養性、忍耐、そして感受性などの女性的特質をもっている」と言うことができます。他方で、「大陸国家は、主体性、創造性、そして供給性などの男性的特質を所有している」と見ることができます。


島嶼国家は、人類歴史において女性が占有してきた役割を、遂行すべき位置にあると見ます。女性は、結婚して伝統的に自らの夫を全身全霊で愛し、奉仕しなければならない者とみなされてきました。配偶者から愛を受け子女を出産することによって、このような躍動的な関係を通じて、女性は彼女自身を輝かせて花咲かせます。母として女性は、子女を養育する重要な責任をもっています。このように島嶼国家は、それと似た役割をしなければならないと考えることができます。
1945年、第二次世界大戰が終わった時、世界のキリスト教は、ハナニムの救援摂理史において非常に重要な時点にありました。イギリス、アメリカ、フランスのようなキリスト教の国々は、その当時、ハナニムの摂理の中心国家でした。第一次、第二次世界大戦で、この3大主要国家であるイギリスとアメリカとフランスは、連合軍の中心として、民主主義のために闘いました。
ハナニムの希望は、これら3大主要国が自国を中心とした国家主義に陥らず、世界平和の実現のために奉仕と犠牲によって、人類のための奉仕をすることをもって、ハナニムの愛を実践するために彼らの力を結集することでした。
1945年、第二次大戦の終戦は、国際連合の創設を通し、永遠な平和を実現する機会を提供しました。しかし歴史的な現実は、世界平和の実現ではなく、共産主義の膨張と、キリスト教の国々の霊的堕落と道徳的崩壊を通した数多くの葛藤かっとうとして現れました。人類は40年以上アメリカとソ連の間の冷戦を経験しながら現在まで続いている、霊的な荒野時代を通過してきたのです。
私は、ハナニムの創造計画を基盤とした世界平和のビジョンを実現し、ハナニムの理想と摂理を説くために、全世界をあまねく回っています。このような目的から、私は数多くの国際機構を創設しました。しかし、このような路程は長く、私たちすべてが、今後しなければならない数多くのことが横たわっています。ハナニムの理想とは何でしょうか。ハナニムの創造理想は、平和世界の実現です。そのような世界では、分裂と葛藤は、これ以上存在しません。そのような世界は、調和と統一の喜びに満ちた世界です。このような目的を実現するために最も早い手段は、まことの愛を通すことです。真の愛は、統一の要素であり、喜びと幸福の根源です。ですから平和の先決条件は、真の愛です。
人類がいまだに真の平和を成し遂げられない理由は、人類が真の愛について分からないからです。なぜでしょうか。解答は、聖書に記録されているように、人類がハナニムから遠ざかったからです。人類の最初の先祖、アダムとエバは堕落したのちに、ハナニムの祝福なく家庭を出発しました。それ以後、平和は、この世界に存在しなくなりました。代わりに分裂と葛藤、闘争がこの世を支配しました。個人の次元で心と体の闘争、家庭で夫と妻の葛藤、そして社会の中での葛藤すべては、日常的な面において極めて正常なものとみなされました。


私は、あらゆる人類の問題が真の愛の根本的な喪失から始まっていると考えます。人類の堕落は、真の愛の喪失を意味します。結果的にイエス様は、アダムとエバが失ってしまった真の愛を復帰するために、真の愛の王としてこの地に来られました。このような脈絡から、再臨主も真の愛を復帰するために来るのです。これが、救援摂理史的観点から見つめた明確な結論です。
私の全生涯と世界平和のための努力とは、いかにして人類が真の愛を回復するかに焦点が集められています。私たちが今日、世界の道徳的堕落を目の当たりにするとき、ハナニムの悲しみがどれほど大きいか、想像することもできません。このような世界の堕落を見つめることは、私の心情を引き裂き、悲しみの涙を流させます。ソドムとゴモラのような不倫と姦淫かんいんの害悪は、いわゆるフリーセックスという名目で、若者たちの霊魂に傷を与えています。ハナニムの最高の悲しみは、このように無責任な堕落のどん底に陥りつつある人類を見つめることです。
人類歴史は、アダムとエバの堕落で知られる悲劇の歴史から始まりました。私たちすべてにこの問題に耐え、解決すべき責任があるということは、否定できない事実です。しかし、私たちが聖書の中で、エバが、その堕落によって罪の歴史を出発させた最初の張本人だという事実を見るとき、私たちは、人類歴史において女性がエバの堕落を蕩減とうげんすべき一時代が必ず来るであろうということを、摂理的な立場から知ることができます。20世紀において、真の解放を追求する女性運動のような理念的な傾向は、今、女性が世界平和のために立ち上がり始めたということを意味します。私は、そのようなことがハナニムの摂理だということを知ったので、1992年4月、私の妻と共に「世界平和女性連合」を創設しました。
女性の時代は、1990年代になって世界的な趨勢すうせいになりつつあり、これは21世紀に進展していくことでしょう。私たちは、愛と協助、決断と調和の精神が、世界平和に向かう歴史的な寄与を完遂するものと考えます。全世界的な女性の時代は、島嶼国家時代が、女性の特質を抱くようになるということを意味します。このように、女性の時代と島嶼国家時代は、密接に互いに連結されています。女性が世界平和のために立ち上がる時代は、正に島嶼国家が全世界的な協助のために出ていくべき時代なのです。今や、島嶼海洋国家に、世界平和実現のための、彼らに栄えある歴史的な使命を完遂すべき機会が来ました。これよりも大きい使命がどこにあるでしょうか。


島嶼国家連合」がこのような献身と奉仕を始め、拡散させるとき、希望の光は、人類の未来に明るく照らされることでしょう。島嶼国家は究極的に、大陸に向かうしかありません。これは、女性が男性との愛の関係を求めるのと同じ原理です。これは多分、島嶼国家の生存条件だともいうことができます。こうして島嶼国家で遂行された世界平和のための多様な活動が、究極的に大陸国家に良い影響を与えなければなりません。このようにして世界平和実現のための島嶼国家の努力の肯定的な影響が、大陸の領域に広がるとき、世界平和実現に大きな進展が成されることでしょう。
21世紀は、人類が何よりも渇望してきた天国の明るい黎明れいめいが、この地上に輝く新しい1000年になることを、強く希望しています。「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和青年連合」、そして「世界平和学生連合」などの機構が、「世界平和島嶼連合」と共に調和と平和に向かう重要な役割を完遂することを確信します。
究極的にこのすべての機構は、「世界平和家庭連合」として結実することでしょう。その理由は、家庭は平和のための最後のとりでであり、家庭制度の再構築を通すことなしに、全地球的な統一を成し遂げ得る道がないからです。
民族と人種、そして宗教を超越した理想に基づいて、若い世代を徹底的に教育することによって「世界平和家庭連合」は理想家庭を完成し、地球ぼしの中にいるあらゆる人々が、真実で永遠の平和を享受できる一つの地球家族理想の歴史的偉業を達成できることでしょう。皆さんの「島嶼国家連合」は、「世界平和家庭連合」の至高な目的に最善の寄与をすることでしょう。
(1996.6.16 日本で代読された「21世紀における島嶼国家の役割」というタイトルのみ言)

 

3) ハワイを中心とした海洋摂理

 

① 日本とハワイ

アメリカの歴史は、東から西に向かって移動しながら国家を形成し、文明の起源を発生させたことを、私たちは知っています。そうしてハワイを中心として、太平洋圏を動かし得る主導的基盤を強固にしたのです。
(79-72, 1975.6.1)
日本がハワイのパール・ハーバー(Pearl Harbor:真珠湾)をなぜたたいたのかといえば、その背後のアメリカを押さえることなくして、中国や韓国を保護することは不可能だという結論が出たからです。それを知らなければなりません。韓国や中国を保護するために真珠湾を打ったということを知らなければなりません。アメリカの歴史家たちもそれを知らないでしょう。先生は、そのように見ています。
(111-313, 1981.3.9)
小さな日本が大東亜戦争を起こして、戦いを挑んだでしょう。なぜ、ハワイをそのように攻撃したと思いますか。勉強していた留学生たちを人間扱いしないので、「今に見ていろ。10年、20年後を見ていろ。お前をやっつける」と、このように反対にくぎを刺したのです。留学生たちがそのように考えるので、ハナニムがそのように助けるのです。


10年、勉強している人は、10年間「お前に勝たなければならない」と言い、20年、勉強している人は、20年間「お前を踏みつける」と言いながら勉強していたのです。
(293-292, 1998.6.7)
日本人は、アメリカをやっつけなければならないという決心をしなかったでしょうか。それで、真珠湾を不法に攻撃したのです。これについては、アメリカの歴史にもそのようには書かれておらず、日本の歴史にもそのように書かれていません。摂理的に見るとき、そのようになったということを知らなければなりません。これは間違いない事実です。日本がアメリカの真珠湾を不法に、ただ攻撃したのではありません。原因は十分だというのです。では、宣教師たちは何をしたのでしょうか。それを見れば、政治的な要素をコーチしたという話です。
(111-153, 1981.2.10)
アメリカという国は、インディアンの国だったでしょう。ハワイに行ってみると、「いやあ、こんな国もあるんだなあ!」と思いました。そこには日本人が30パーセントいて、白人たちが29パーセントにしかならないので、白人たちが迫害されるそうです。そのような話を聞いたとき、私の気分は悪くありませんでした!「日本人たちよ! 私がアメリカで反対されたことを、逆に蕩減とうげんしなさい!」と言えば、どれほど見事に蕩減するでしょうか! そうなれば、その人たちがみな、白人を追放するだろうという気持ちがして、「そうであってはいけない!」とも考えました。「30パーセントの家庭と29パーセントの家庭をみな結婚させておけば、完全に統一できる」と考えました。それで、「アメリカ大陸にみな移せば、どれほど復帰摂理が簡単だろうか!」とも考えました。それで、私がハワイで暮らそうと、基地をつくり、船も買って準備をするのです。ハワイに行こうと思います。太平洋文明圏が訪れるではないですか。
(216-275, 1991.4.7)

 

② ハワイが海洋摂理の中心になる理由

ハワイに行きたいでしょう? そこに今、天国村をつくろうと土地をみな買いました。家も建て、船もみなもってきました。それはすてきでしょう? そこは1年間、四季を通して雨が降らないので、釣り場としては世界にない所であり、そこでは春夏秋冬の季節が一つの谷間でみな調和するのです。あちら側は毎日のように雨が降り、雷が落ちますが、こちらは1年の全季節、雨が降らない所です。世界の中でそのような所が、私が来る時まで待っていた。ということを知ったがゆえに、今回、その全体のために教育化運動をしているのです。
(221-60, 1991.10.20)
アメリカ人の食口シックに、ハワイ島を主管するための運動をさせています。今回、「平和女性連合」を中心とした家を造り、婦人たちに私が電話さえすれば、お金も使うでしょうし、あらゆることをすることでしょう。これと拍子を合わせて、国民教導の枠組みを編成して、ハワイ群島をハナニムが泳げる足場にしようという、先生の驚くべき構想を称賛によって歓迎しましょう! アーメン!
(221-60, 1991.10.20)


エス様がメシヤとして来た所も、アジアです。アジア統一圏のために体を失ってしまったのを取り戻し、霊的勝利圏とともにキリスト教文明を通して、新しい体としての版図であるアジアを統一すべき立場にあります。この西欧文明がアジアに入るのに、中間である混合、和合文明を中心としてしなければならないので、太平洋文明圏時代が来るのです。西欧文明が太平洋文明を中心として融合します。ここにおいてどこが問題になるかといえば、ハワイです。
(229-298, 1992.4.13)
アメリカは52の州です。ハワイも一つの州でしょう? ハワイでは本土の人が少数民族です。そして多数民族が有色人種です。それゆえにハワイに行った人々は、長く滞在せずに本土に帰ってくる場合が多いのです。互いに争ったりして、将来、長続きしそうもないので、そこにレバレンド・ムーンが入っていって、和解させるためにハワイ島に基地をつくりました。レバレンド・ムーンには権力があります。知識もあり、財力もあります。
(217-243, 1991.6.2)
「ハワイ」という言葉は、韓国語では「してきなさい(해와라ヘワラ)」という意味です。エバ해와ヘワ)と通じるのです。エバは「仕事をしてきなさい」という意味ですが、ゆっくりと言えば、「ハワイ」になるのです。西欧文明とアジア文明を中心として交流する版図になったのですが、これがアメリカの領土だと思っていたら、日本の領土になりつつあるというのです。そこにムン総裁がこれを一つにするために、現在、教育をしているのです。これを誰が教育するのでしょうか。渦巻きが起こらなければなりません。ハワイの領土を中心として今、世界的な版図を編成する仕事をしているのです。
(229-298, 1992.4.13)
太平洋文明圏がやって来るではないですか。それで、「パシフィック・リム・ディベロップメント・カンパニー」(Pacific Rim Development Company)というものをつくりました。そこにはアメリカも入り、オーストラリアも入り、南太平洋、太平洋がみな入るようになります。このようにして、「アメリカの人々に恥をかかせよう!」と、今、仕事をしています。そのように命令をしてきました。その時に、ここ(アメリカ)にいる日本の女性たちが、ハワイで結婚した女性より劣ってはいけません。「大陸で伝統をつくり、お姉さんとしてこのような伝統をつくったから、ついてきなさい!」と言えば、「イエス!」と、こうならなければならないのであって、反対するようにはなっていません。
(216-275, 1991.4.7)
先生が船に乗ってハワイに行くというとき、ハワイについてこなければなりません。国がないときは仕方ありません。先生も、寝ても覚めても神の国を探し求めるのです。神の国は、この地球ぼしです。皆さんがここで民になってこそ、天国に入るのです。その時、民になれなければ、死んでも、あの世に行って待たなければなりません。
(128-113, 1983.6.5)


 

第4章 ハナニムの摂理から見た海洋文明

   

1) 人類文明史と発展の推移

 

① 文明圏を中心とした世界歴史の流れ

私たちが歴史発展過程を注意深く見てみれば、人類最初の文明であるエジプト文明は、ナイル川を中心とした河川文明です。すなわちエジプト文明は、ナイル川を母胎として発祥した文明だというのです。また、このエジプト文明は、どのようにして発展したのでしょうか。エジプト人は、「川の向こう側には何があるのか」と気になっていました。いつも川の向こう側に行ってみたいと望んでいたのですが、それがエジプト文明を発展させる精神的な背景となったのです。このような河川文明時代が過ぎたのちに、地中海文明が建設されました。向こう岸を見つめる切実な心、希望の心情が動機となって人類社会が発展してきたのです。そして、向こう岸に向かう切実な心情が文明の革命を起こした、ということを皆さんは知らなければなりません。
(5-43, 1958.12.14)
文明の発展路程を考えてみるとき、古代文明は熱帯圏文明、今の文明は温帯圏文明、このように逆に上がってきています。古代文明は熱帯文明に属し、今の文明は温帯圏であるにもかかわらず、この温帯圏文明は春に向かうのではなく、秋に向かいました。ですから、ここには共産主義を中心とした寒帯圏文明が侵犯していくのです。
(49-324, 1971.10.24)
文明の発展段階を見れば、文明が一つの形態として現れるためには、ある過程が必要だということを知ることができます。必ず文明が芽生える季節を通るのです。夏の季節と秋の季節を通り、それから冬の季節を通って、一つの宇宙的な春の季節の文明圏として発展していく、ということを私たちは推理できるのです。
(66-186, 1973.5.6)
ハナニムがいらっしゃるなら、ハナニムは、どのようなことを喜ばれるのでしょうか。もちろん、季節も春夏秋冬すべて喜ばれ、人も少年時代、青年時代、壮年時代、老年時代と、すべてお好きです。人間を見れば、白人も、黒人も、黄色人も、紅色人種もいて、五色人種がいます。それでは、ハナニムは、どのような人を好まれるのでしょうか。ハナニムは白人も好まれ、黒人も好まれ、黄色人も好まれ、紅色人も好まれます。世界が全体的な因縁によって動いているという思想で見るとき、歴史の発展も同じです。文明の発展史も同じです。
(72-100, 1974.5.26)


ハナニムのみ旨とは、すべての文明の発展を糾合して一つのみ旨の世界、一つの統一された世界、一つの理想世界を実現することなのです。それゆえに、西欧文明が初めてアジア文明圏と接することができる動機、世界史的な動機を成し遂げるために、民主世界を主導するアメリカがアジアで全面的に責任を負ってきたのです。
このような摂理史的な意義があるにもかかわらず、アジアのベトナム戦争を中心として、アメリカが強力に責任を遂行することができず、後退したがゆえに、摂理史に莫大ばくだいな被害をもたらしたというのです。
(78-208, 1975.5.25)
今後、どのような文明時代が来るのでしょうか。春の季節の文明時代が来るというのです。人類が堕落しなければ春の季節から始まったのですが、堕落することによって夏の季節から始まりました。春の季節の文明は、永遠に続くことができるのです。夏の季節の文明は、なぜ永遠に続くことができないのでしょうか。結実を結ぶための調和というものは、すべて春の季節に展開するようになっているのであって、夏に展開するようにはなっていないということを知らなければなりません。種が結実するには、春の季節を経なければならないのです。ですから、今までこの堕落した世界の文明圏は、種のない文明として流れてきたので、絶対に生命に接近することができないというのです。したがって冬の季節の文明を迎えても、春の季節の文明を迎えることができないのです。
(107-298, 1980.6.8)
人類歴史の文明発展の流れを見れば、河川流域から発生した古代大陸文明がギリシャ、ローマ、イベリアなどの半島文明に移動していきました。この半島文明はイギリスを中心とした島嶼とうしょ文明に移り、この島嶼文明は再びアメリカを中心とした大陸文明を経て、日本の島嶼文明に戻ってきました。今この文明の巡礼は、韓国において半島文明として結実しなければならないと見るのが摂理観です。
(279-208, 1996.8.20)
世界文明の方向は、世界を1周しながら発達していきます。すなわち、エジプトの大陸文明、ローマとギリシャの半島文明、イギリスの島嶼文明、アメリカの大陸文明から再び西に進み、太平洋を渡って日本の島嶼文明を経て、ついに韓半島文明として集結し、アジアに連結していくのです。ここで結束する文化は、高次元的文化として新世界を創造して生み出すはずです。
(115-171, 1981.11.10)

 

イスラエル、ローマ、イギリスが失敗した理由

半島的な地形をもっている所が、世界的な文明の発祥地になりました。その中で最も代表的な所がローマです。地中海は、男女が夫婦関係をするのと全く同じ形状です。それゆえローマは、千年以上の歴史を経た今でも、世界の強国の中心国家として定着しているのです。特にローマの法律は世界的です。それゆえに、「文明はローマから」という言葉が出てくるのです。世界統一もローマから始まらなければならなかったのですが、ローマがその使命を果たせなかったのです。
(229-69, 1992.4.9)