八大教材教本 訓読

八大教材教本は、人類へ恵与された神聖なる御言であり、真のお父様がその畢生の掉尾まで精選された遺言書です。

天聖経 7-2

八大教材教本 天聖経(2012年版)p1864-1900

【天啓の御言】(7-2)

 


陸地と島を見れば、半島は生殖器と同じです。文明の発展は、いつも半島を通じてなされます。イベリア半島ギリシャ半島、イタリア半島など、すべて半島です。イタリア文明圏が千年を超えても、なぜ滅びないのですか。地中海は、ちょうど女性の子宮と同じです。それを占領しています。それゆえに、今までイタリアは、艱難かんなんと滅びざるを得ないすべての環境を越えて、歴史に綿々と残っているのです。これが滅びるならば、人類歴史の復帰や救援による解放はないというのです。
(222-48, 1991.10.27)
教皇庁を中心としたイタリアが男性宮です。ドイツやフランス、イギリスが中心ではないのです。千年以上の文化背景をもっている所は、イタリアです。法が変わらないのです。なぜそうなのでしょうか。イタリアは男性の身代わり、地中海圏は女性の身代わりだからです。本然的基準のことを話しているのです。男性と女性が愛し合える環境と、まったく同じだというのです。イタリアは男性の生殖器と同じであり、地中海は女性の生殖器と同じです。これが一つになるのです。この西洋において教皇庁が天下統一し得る基準をもてなかったので、東洋に帰ってくるのです。
(219-85, 1991.8.25)
まことの父母が現れて、なしていることとは何ですか。ハナニムの愛のない死んだ世界からサタンの愛を除去して、ハナニムの愛を通して全人類を再び生命の世界に接ぎ木するのです。そのように、復活させるための闘いをするということを知らなければなりません。イエス様が生まれたユダヤの国は、地中海を中心としています。イタリア半島を中心に、ここがアフリカ、ここがイスラエルの国、ここはギリシャ、これがイスラエルの国です。本来、ハナニムの摂理は、アジア大陸を中心として出発してきました。東洋にヒンズー教を立て、仏教を立てたのです。中国には儒教を立て、シリアとかイラクのような所には、ユーフラテス川を中心としてゾロアスター教を立てるなど、宗教圏をつくりました。この三角圏内において、ユダヤ教を中心として世界を統合しようとしました。
ところが、イスラエル民族の12支派が一つになれなかったので、サタン世界であるローマが占領しました。今、中東のすべての一族は、モーセ時代に編成された12支派です。これが一つになれなかったのです。
(215-251, 1991.2.20)
歴史の発展の中心は、何が最も重要だといいましたか。それは生殖器です。大陸に連結した半島は、男性の生殖器のようです。それで、このような男性の生殖器をまねた所は、世界文化の発祥地になり、結実地になるのです。このようにみるとき、イタリア半島は男性の生殖器になり、地中海は女性の子宮になるのです。完全に女性の陰部と同じでしょう? 地中海というのは、この地上における歴史上、初めて文化摂理の基準で文化の起源を統合させた所です。


ローマ文明の偉大さを否定できません。法律などのローマの文化は、今でも歴史に相当な影響を与えています。それで、イタリア半島は男性の生殖器のようであり、地中海は完全に女性のものと同じであり、それは一つになっています。それで、アジア大陸、アフリカ大陸、そしてヨーロッパ大陸を連結させる、その中心部になっているのです。
(213-223, 1991.1.21)
地中海は、女性の子宮と同じです。イタリア半島周辺で、女性でいえば生殖器がぶら下がる位置にあるのがユダヤの国です。本当に不思議です。女性の子宮の最も深い位置にあるのがイスラエルの国です。ここで主が生まれたのです。ここで生命の根源が現れて問題になるのです。それが戻ってきて世界的版図を成し遂げて、半島を中心として地中海を経て、大西洋と太平洋を経て、その半島文化圏を中心として世界統合が展開しなければならないのです。これは本来、イタリアを中心として統一されなければなりません。
(191-107, 1989.6.24)
ローマとイスラエルは東西関係、ギリシャとエジプトは南北関係です。ユダヤの国がそのようになっていませんか。ユダヤの国を中心として見れば、すべて地中海を中心として受ける所です。そして、ローマを中心として完全に地中海一帯が統一されたとするならば、アジアが中心になるのです。アジアを中心として完全に一つの世界になるのです。そのようになれば、そこで東西の統一が展開したのです。東西文化の統一が展開するはずだったのですが、統一されなかったので、西の方に回って、再び東西の統一圏に向かって訪ねていかなければならないのがキリスト教の歴史です。
(189-72, 1989.3.19)
地理的に見るとき、ローマとユダヤの国の間には地中海があります。地中海を経ていくようになっています。イエス様がいかなる手段でも使って死を免れようとすれば、免れることができる立場だというのです。またその時、イスラエル民族は400年間数多くの国に圧迫されてきたので、全員が民族精神によって団結できる時でした。それゆえに、時をつかんでローマに対して反旗を翻していくことができる、そのような時でした。その時は、ローマの政治体制がユダヤの国を思いのままに指揮できる最高の基準を越えて、退廃の道に向かっている時でした。歴史的な背景がそのようになっていたので、イエス様を中心にして団結さえしていたならば、その時にユダヤの国を中心として必ず問題が起きたのです。
(153-236, 1964.1.3)
ローマは、地中海一帯に文化圏を形成していたので、世界を支配できる背景をもっていました。イスラエルがこのようなローマと連結して世界的な基盤がつくられていたならば、世界はイエス様を中心とした一つのキリスト教文化を形成し、統一的基盤を完全に形成することができたはずでしたが、これを失ってしまったのです。イスラエルの国がローマの属国になったのは、より大きいローマにかみついているイスラエルの国さえ引っ張れば、ローマをはじめとするすべての世界を釣ることができたからです。今日、そのような立場にいる国が大韓民国です。
(37-45, 1970.12.22)


ユダヤ教イスラエル民族が一体になったとすれば、ローマの法王などは問題ではなかったのです。彼らが一体となって国家を立ててローマを併合し、地中海全般にわたるローマ文明圏をイエス様の指揮のもとに入るようにすれば、世界統一は問題ありません。ハナニムは、それを基盤として全世界を復帰し、イエス様を中心として地上天国の理想を成し遂げようとしましたが、そのみ旨が成されなかったのです。そして、数千年間、死の犠牲を払い、今、ついに世界的な第二イスラエル圏を成し遂げました。
しかし、昔のように第二イスラエル圏のキリスト教には、地上に国がありません。それは、イスラエルがイエス様を殺した罪を贖罪しょくざいする期間として、2000年間、放浪しながら世界万民から虐待を受けたからです。このように、蕩減とうげんの鉄則には許しがありません。
(35-170, 1970.10.13)
その当時、地中海文化圏を中心として、ローマ帝国が世界的な版図に号令できる基盤を築くようになったのは、サタン世界のカイン型代表国家としてローマ帝国を立てておいたからです。ここに、イスラエルアベル型国家として立て、カインであるローマ帝国を屈服させることによって国家と世界を蕩減復帰し、願った天国を成すことがハナニムのみ旨でした。それが2000年後に繰り返され、今日のアメリカがそのような立場にいるというのです。それでは、イエス様は死んでよかったのですか。
(22-295, 1969.5.4)
本来、ハナニムのみ旨は、アジアを中心として世界を統一することでした。それが、ユダヤ教を中心としてイエス様を殺すことによって、その福を誰がもっていったのですか。ローマがもっていったのです。それを取り戻そうとするので、ローマを中心として再び世界を1周して、アジアに行かなければならないというのです。なぜですか。ローマが福を、すべてもっていったからです。ユダヤ教が受ける福を、すべてローマがもっていったのです。それがローマ、イタリア半島を中心として、イギリスを中心として太平洋を渡り、アジアに行く道です。そのようにして、第二次大戦でアジアの全域を掌握しました。全体を掌握できたというのです。
(92-175, 1977.4.3)
本来、イエス様が死ななければ、アジア大陸を中心として出発しなければなりませんでした。大陸で連結され、大陸で勝利しなければならないのですが、大陸を失ってしまったので、地中海を中心とするイタリア半島に、教皇権を中心として定着しました。それゆえに、彼らが行くべき所はどこですか。大陸から半島を経て帰る所は島国です。島国へ行かなければならないのです。それで、イタリア半島を中心とした大西洋文明を経て行かなければなりません。大西洋文明とは地中海文明です。地中海文明圏を中心として、ローマ教皇が責任を果たせずに新教と旧教に分かれることによって、今まで地中海文化圏の大移動が展開されてきたのです。それで、イギリスを中心としてアメリカに連結させることによって、大西洋文化圏が形成されました。
(188-305, 1989.3.1)


地中海文明圏の中心だったギリシャ文明やイタリア文明は、「へレニズム」と呼ばれ、人間を中心とした宗教形態を備えて現れてきたものです。そこに、イスラエル民族を中心として、唯一神を中心とした「ヘブライズム」が合流して、ローマで一大闘争を繰り広げて勝利したのです。それが、中世期のローマ教皇を中心としたキリスト教世界です。そのような基準を中心として、キリスト教は、島嶼とうしょ文明圏であり、新教を中心としたイギリスを基地として世界的に発展しました。世界的な宣教本部を設置して、急進的な発展をしたというのです。このような摂理の基盤を中心として、文明は、だんだんと世界を1周し、地中海文明圏から大西洋文明圏を中心としたイギリス、それからアメリカ文明圏から太平洋文明圏を中心として再び1周して、イギリスに相当する立場の日本に渡ってきました。
(78-309, 1975.6.10)
エス様がアジア圏の陸地に着陸して世界統一をしようとしましたが、追い出されることによってローマに行きました。陸地から半島に追い出され、半島から島国に追い出されながら、再び世界の版図を取り戻してくるのです。それで、アメリカ大陸の新教文明圏を中心として帰還するのです。旧教文明圏として大きくなり、ハナニムの前に反対を受ける立場に立っていた旧教文明圏が、新たに新教文化圏を中心として宣教事業をしたのです。
宣教事業は、イギリスがしました。イギリスとアメリカが宣教事業をしました。イギリス宣教会がアメリカ新教独立国家を築いて帰ってくるのです。帰ってくるには、太平洋文明圏内でこれを蕩減復帰しなければなりません。こちらは失敗したのです。イタリア半島からローマ教皇権を中心として統一天下を成し遂げなければならないのですが、大陸の版図を中心として吸収できる基盤をすべて築いたのに、なぜここでハナニムのみ旨を成すことができなかったのですか。ローマ教皇庁が分からなかったというのです。キリスト教を中心とした教皇庁がしなければならないこととは何かというと、ローマと教皇庁キリスト教を犠牲にしてでも世界のために生きることです。彼らは、世界のためにいるという事実を知らなかったのです。観が違ったのです。
(204-159, 1990.7.8)
ユダヤには、国があり、イスラエル民族という選民がいたにもかかわらず、イエス様の体を殺したことによって、キリスト教は、霊的救援だけをしたということを知らなければなりません。国がないので殺されたのです。アジアで天国が成されるはずでしたが、反対に太陽神としてヒューマニズム、人本主義思想のローマから逆に来て、太平洋に帰ってくるのです。太平洋文化圏時代が来るのです。歴史がただそのまま来たのではありません。これをすべて解いておいてこそ、このようなすべての人、霊界の先祖を解放させることができるのです。真の父母が来るので、それをすべて教えてあげて解放するのです。
(283-206, 1997.4.12)


堕落はどのようになったのですか。エバが先に堕落して、次にアダムを堕落させました。天使長を中心としてエバが一つになって、それからアダムを堕落させたのです。復帰過程において、イギリスは女性国家です。それゆえに、エリザベス女王時代に世界を制覇したのです。
また女王時代がみ旨を信奉することができずに、女王によって始まったことが女王によって連結され、女王によって滅びます。イギリスは、海の中にある島国です。大陸は男性を身代わりし、島国は女性を身代わりします。いつも島国の人は大陸を思慕するでしょう。女性が男性を思慕することと同じです。それゆえに、イギリスは女性国です。その女性国を通してアダム国家が出てくるのです。女性を通してアダムを減ぼしたのですが、女性の立場のイギリスを通してアダムが復活するのです。それがアメリカです。それゆえに、イギリスは息子の支配を受けなければなりません。オモニが、息子の支配を受けなければならないでしょう? そのような立場で、キリスト教の文明をすべて祝福として受けて結実したのがアメリカです。
(81-245, 1975.12.28)

 

アメリカは20世紀のローマ国家

ヨーロッパ大陸ではアメリカを「新天地」と呼び、最初にこの新天地に希望を抱いて移民した人々は、信仰の自由を求めてハナニムに侍るために来た人々でした。
旧時代の虐政ぎゃくせいのもとで完全に希望を失い、たとえ大西洋の海の上で生命を失うことがあるとしても、ひとえにハナニムに心行くまで仕えることができる所へ行こうと、悲壮な思いで出発したのです。メイフラワー(May flower)号という小さな帆船に乗り、57日間の難しい航海の末にアメリカのニュー・イングランド(New England)地方に上陸しました。その人々がすなわち、アメリカの先祖、ピルグリム・ファーザーズ(The Pilgrim Fathers:清教徒団)でした。
(100-246, 1978.10.19)
歴史的に見れば、2000年のキリスト教史において、西欧の新教徒が、新教という体制を整え、新しい信仰の自由と信仰を中心とした理想の国を求めて、大西洋を渡って築き上げた、集合民族を代表した新教独立国家が、アメリカです。昔、旧教を中心としたローマ教皇庁があったように、アメリカは新教を中心とした新しい次元のローマ教皇庁型です。アメリカがそのような立場にいるので、ハナニムが6000年間、このアメリカを立てようとしてきたのです。これをどのように有終の美として飾るかということは、ハナニムにも、キリスト教を代表したイエス様にも、歴史的な宿願とならざるを得ません。これを終結させなければならないのが先生の使命です。
(81-279, 1975.12.29)


アメリカは、宗教の自由のために、迫害の矢を避けて大西洋を渡って集まった人々がつくった国であり、ピューリタン思想が建国理念として立っているということを知っています。そしてハナニムは、世界の人々をここに集めてきたのです。また、この国に物質的な祝福をしてくださったのです。今後、サタンが下部構造を中心として、経済というものをもって打つ時が来るので、それに対して準備し、アメリカに莫大ばくだいな経済的物質の祝福をしてあげ、この国とこの国民をいかなる民族よりも豊かに暮らすようにしたのです。キリスト教文化圏を中心として、世界のいかなる国もついてくることができない最大の権限を与えられた国は、アメリカ以外にありません。
(53-315, 1972.3.5)
ローマが滅びたのは、何によってですか。ハナニムは、世の中を救おうとされたのに、彼らはローマを主張してきたというのです。ローマを犠牲にして、来られる主の前に祭物として捧げて世界統一を夢見なければならないのにもかかわらず、ローマは一方通行を願ったのです。しかし、ハナニムは、両方通行を願われます。ですから、ローマでキリスト教の革命が起きるのです。
新教を起こし、新しい枠組みを中心としてこれを切ってしまい、曲がってしまったとしても新しい芽を中央に立てようとするのです。反対して、すべて捕まえて殺すので、ここから新教が出てくるのです。このようにして、キリスト教ピューリタン(Puritan:清教徒)たちが渡っていって移住したのではないですか。ヨーロッパの新教の熱血分子たちが、すべて大西洋を渡ったのです。ピューリタンは、自分が生きるために行ったのではありません。信仰ゆえに、命を失う覚悟で大西洋を渡ったのです。
死を覚悟するところにおいて、ハナニムの摂理の焦点が展開されるのです。新教のためにピューリタンが来て、200年の歴史を経て初めて新教独立国家を編成したのです。これが、アメリカの歴史です。ケネディ大統領までは、大統領の中で旧教の人が一人もいませんでした。1960年代までは、国連機構を中心として左右が一つになる時であり、前後、上下が一つになる時であるがゆえに、それを賦与したのです。
(229-295, 1992.4.13)
新教徒たちは、ローマ教皇庁から離れて新しいハナニムの世界を渇望しました。特にイギリスの清教徒、新教活動家たちは、イギリスは新しいハナニムの世界建設に適合しないと主唱しゅしょうし、激しい迫害の中で新世界に向かって出港したのです。
彼らが発見した新世界がアメリカ大陸です。その当時、多くの新教徒たちがローマ教皇庁から離れていき、清教徒であるピルグリム・ファーザーズがメイフラワー号に乗って、多くの逆境にもめげず、ハナニムに従うことを願いながら大西洋を横断してたどり着いた所がアメリカです。その後、イギリス人、フランス人、あとで敵国になったドイツ人など、ヨーロッパ全域から様々な国の人々がアメリカに集まり始めました。ヨーロッパの多くの人々が大西洋を横断してアメリカに移民してきたのち、インディアンと闘いながら、西部へと領土を拡張していったのです。
(215-199, 1991.2.17)


旧教時代に、カトリックの迫害を受けた新教徒たちが大西洋を渡ってきました。皆さんの祖国、皆さんの国(米国)の建国理念を見れば、皆さんの先祖は、死を覚悟して大西洋を渡ってきたというのです。それで、この地に上陸して建国する時は、ハナニムが望んだ理想天国、み旨の世界を成し遂げようとしました。そのような建国思想が、今はどのようになったのでしょうか。自由主義になって、創造論を論じないで進化論が正しいとしています。キリスト教文化圏の世界において、教会に対して免許を取り消すという、このような切迫した、最後の断末魔的な現実に置かれていることを皆さんは知らなければなりません。
皆さんの先祖が大西洋を渡ってくる時の冒険、独立のための戦争で死を覚悟した冒険の道、インディアンと闘った姿のように、様々な冒険の道を断行していくという決意をしなければならない時だとみます。死を覚悟して大西洋を渡り、独立戦争の時は命を捧げて闘いました。ハナニムのために、命を捧げる決意をして進んでいったという事実を知らなければなりません。皆さんの先祖が大西洋を渡る時、ある指導者がいたのではないのです。ただ、ハナニムに従ってきたのです。また、独立戦争の時、弱い兵士を率いて闘う時もハナニムに従って闘いました。ハナニムをキャプテンとして待り、天と共に祈祷し、涙を流して従ってきたという事実を知らなければなりません。
(131-315, 1984.5.19)
南北アメリカは、キリスト教文化圏です。旧教と新教は、兄弟です。今、このままアメリカがアジアに来れば、兄弟を無視して太平洋を渡り、より遠い距離にある我が国に泥棒をしに来たと考えるのであって、手助けしに来たと考えることはできません。アメリカ人がアジアに来る時、アジアの人々はそのように考えるのです。「兄弟たちが一つになれずに闘って、すべて捨ててきた者たちが、私たちの所に訪ねてきて手助けするとはどういうことか」と、このように考えます。泥棒をしに来たとみるのです。ハナニムが御覧になる時も、「アメリカ人、この精神が腐った者たち」と言われるのです。太平洋を渡ってアジアに行っても、怨讐おんしゅうの芽が生えているというのです。日本は経済的な大国であり、中国は人口の大国です。ソ連は思想の大国なのですが、それを満たすために、それ以上のものを求めているのに、アメリカがそこに行って何を手助けするつもりですか。ですから、泥棒をしに来ると思うのです。
(272-138, 1995.10.1)
アメリカの最も近い兄弟関係は南米であり、一つは旧教で一つは新教です。これを差しおいて、アジアで何をしても、日本が怨讐であり、中国が怨讐であり、ソ連が怨讐です。太平洋圏内にあるアメリカを隣近所の人とは見ず、異邦だと考えているのです。アメリカがいくら親交を結ぼうとしたところで、日本で問題が起きれば、すべて倒れるというのです。愚かだというのです。将来を考えれば、南北アメリカに乗っていって日本を抱かなければなりません。アジアを抱かなければならないのです。
(272-186, 1995.10.5)


新教と旧教が闘うと、新教の教徒たちは大西洋を渡ってアメリカへ行き、新教の独立国家を建てました。これは、ハナニムが建てられたのです。それでアメリカは、200年間でヨーロッパのすべての精髄を抜き出してきました。人脈から信仰の骨髄をすべて抜き出し、この太平洋を相対として、女性文化圏を中心として、キリスト教文化圏を中心として、200年間で2000年の歴史をもう一度、新しく結実させたのです。
(228-222, 1992.4.3)
サタンは、アメリカと日本が一つになることに反対し、アジアの連結にも反対します。サタンは、経済問題に執着する外的存在です。今、アメリカが経済問題を念頭に置いて、アメリカの法を中心として、日本が入ってこれないように牽制けんせい政策をとっています。それで、太平洋にあるすべての国、日本と韓国、マレーシア、インド、台湾に対して、アメリカがブレーキをかけようとします。この危機一髪の終末時代に、アメリカが大きな汚点を残す時点に立ち入っているという事実を知らなければなりません。
(135-128, 1985.10.4)

 

2) 島嶼文明がもつ意味

 

① 最大の海洋島嶼国家であるイギリス

古代人類の文明は、大陸で発生しました。エジプトのナイル川の川辺で胎動した人類文明は、半島文明に変遷して、ギリシャ、そしてイタリア半島地中海文明圏を成し遂げました。その半島文明は、再び島嶼とうしょ文明に移され、島国のイギリスを中心として大西洋文明圏を形成しました。そして、ついにイギリスの島嶼文明が大西洋を渡ってアメリカ大陸で現代文明の奇跡を起こし、太平洋文明圏を形成しました。歴史の流れは、ここで終わらないのです。
この文明圏は、太平洋を渡ってイギリスに相当する島国の日本で新しい島嶼文明の花を咲かせて、イタリア半島に該当するこの韓半島で、昔のローマ文明に相当する人類総和文明を成し遂げて、アジア大陸に連なる一つの世界を成し遂げ、新しい統一文明圏を形成しようとするのがハナニムのみ旨だということを私はよく知っています。
(78-254, 1975.6.7)
ハナニムが世界文明圏を、西欧大陸、ナイル川を中心として地中海を経て、ローマを経て、イギリスを経て、アメリカ大陸文明圏を形成し、それを太平洋文明圏として移すようになるのです。そのようにしようとすれば、島嶼文明を糾合して半島国、すなわち地中海文化圏を動かしたローマに該当する半島地域がなければならないというのです。それが正に、韓国だということを皆さんは知らなければなりません。初めて、この三千里半島を中心として、西欧文明の最後の結実とアジア文明の最後の結実を成して、ハナニムの前に捧げなければならないというのです。
(79-75, 1975.6.1)


大陸を中心としたハナニムのみ旨は、ユダヤ民族が失敗することによって、イタリア半島を中心として世界を制覇しようとして失敗し、イギリスを中心とした島嶼文明を中心として成そうとして失敗し、それをアメリカ大陸が受け継いだのですが、これが反対に帰ろうとすれば蕩減とうげんを経なければならないのです。島国を中心として蕩減しなければならず、半島の国を中心として蕩減しなければならないのです。そのようにしなければ、大陸に行くことができません。
(80-255, 1975.10.24)
摂理の版図は、ローマ、イタリア、スペイン半島を越えて、島嶼文明圏から大陸文明圏に移動するのです。イエス様を中心として、アジア大陸から出発したものが半島を越えて、島を越えて、再び大陸に来たのです。ローマの半島も失敗して、島国のイギリスも失敗して、アメリカも失敗したのです。すべて失敗しました。これをどのようにするのですか。
(227-67, 1992.2.10)
人類歴史において文明発展の流れを見れば、河川流域で発生した古代大陸文明は、ギリシャ、ローマ、イベリアなどの半島文明として移動していきました。この半島文明は、イギリスを中心とした島嶼文明に移され、この島嶼文明は、再びアメリカを中心とした大陸文明を経て、日本の島嶼文明に戻ってきました。今、この文明の巡礼は、韓国で、半島文明として結実しなければならないと見るのが摂理観です。
(279-208, 1996.8.20)
西洋世界を見るとき、アメリカは、イギリスを通して生まれたので息子と同じです。ところが、息子と同じこのアメリカがイギリスを支配するというのです。そのような時になれば、西洋世界の「終りの日」が来る、このようにみます。それで、最大の海洋都市圏であるイギリスと天使長国家であるフランス、この三つの国が一つになるのです。ここで海洋都市が州になり、アメリカが州になり、その次には天使長国を引いて陸地まで占領する運動が展開するのです。それが第二次世界大戦だということを知らなければなりません。エバ国家がするのではなく、アダム国家がエバ国家をコントロールして、天使長国家をコントロールしなければならないのです。そのようになってこそ、陸地に上がっていくというのです。
アメリカを中心としてイギリスとフランスが一つになり、一つになれば、その次には陸地に上がっていくのです。それで、陸地を占領するための第二次大戦が起きたのです。アメリカが、イギリスとフランスを中心とした勝利圏をもち、第二次大戦によって全世界をコントロールできる基盤をもったという事実を知らなければなりません。
(119-241, 1982.9.13)
復帰の完成は、分かれた3人と国が一つになることを意味します。それが原理的観点です。そのような理論が、いかなる所でも適用されるというのです。ヨーロッパを中心として見るとき、アダム国家はどこですか。自由体制全体を中心として見るときは、アメリカです。なぜですか。イギリスが生んだというのです。イギリスは、女王時代に繁栄しました。16世紀のエリザベス女王の時代から海洋都市を開拓し、世界の海洋圏を掌握して、アメリカを植民地として占領したのです。


イギリスは、どのように世界の海洋圏を握ったのですか。海洋国家であるイギリスは、エバ国家です。それは女性国家であり、島国なので世界の海洋圏を開拓してコントロールしたのです。そして、アメリカを植民地としました。イギリスの息子に当たるのがアメリカです。理想的夫を誰が生まなければならないのかといえば、エバが生まなければならないのです。そうでなければ、理想的夫が出てこないと考えるのです。
(119-241, 1982.9.13)

 

② イギリス文明と日本文明の違い

現代、20世紀の民主主義制度は、すべてイギリスから始まったのです。皆さんが知っているように、イギリスのエリザベス一世が海洋政策を強化し、アジアはもちろん、アフリカをはじめとして全世界の至る所を占領しました。それはハナニムがさせたのです。イギリスは島国なので、バイキング等の侵略によって訓練をたくさん受けました。いつも攻撃を受ける立場だったので、訓練を多く積み、いかなる民族よりも海洋文化を強化した民族です。その時、スペインやポルトガルの海洋圏がとても強い立場にいたのですが、それ以上の基準を中心として、エリザベス一世が1593年から1603年の期間に強化運動を行い、海洋力を強化させたのです。
(80-139, 1975.10.21)
イギリスは、島嶼国家として、ノルウェースウェーデンのバイキングたちにいつも攻撃を受けたので、海に対する関心をもって海洋防備のために訓練してきました。海洋圏を握らなければイギリスは存続できない立場だったので、エリザベス女王を中心として、海洋圏制覇の政策を強化したのです。それは、ハナニムの摂理にすべて一致したものです。スペインのような国が南米を支配して、北米をイギリスが支配する時、スペインに対して外的には友好的に振る舞いながら、内的には欺く政策をしてきました。そのことは、みな歴史を学んで知っているのではないかというのです。スペインが南米を制覇しました。それでイギリスは、スペインが北米まで制覇するのを防ぐために、様々な海洋政策を強化したのです。
(80-292, 1975.11.2)
イギリスは、小さな国です。それが、「五大洋六大州に日の沈まぬ国」と大見得を切っていたときは、海洋を中心として盗みを働くパイレーツ(pirate:海賊)精神をローマから受け継ぎ、すべてを占領したのです。ハナニムの摂理と連結させてみるとき、世界を早く救う作戦がハナニムの摂理観なので、イギリス人を使うのです。ところが、そのような観に一致できるイギリス国民になることができずに、自分を中心とした方向に分かれました。それで、今イギリスが孤立しています。
(99-150, 1978.9.17)


イギリスが世界の版図を築くのは、ローマの文明を受け継いだからです。ローマがイギリスを占領する前までは、人々が1年に一度も入浴をきちんとしなかったのです。それは野蛮人でしょう。寒くてぞくぞくするので入浴できなかったのです。そのようなイギリス人たちは、海賊団の後裔こうえいたちなのですから、いつ入浴する暇がありますか。そのイギリスがローマの文明を受け継ぎ、海洋文明圏を中心として世界版図を拡大したのです。世界を支配しなさいというのです。「お前、島国が世界を支配しなさい!」、それがハナニムのみ旨です。
(110-41, 1980.11.8)
ハナニムは、海の主人でもあり、陸地の主人でもあられます。それが象徴的にすべて合わなければなりません。それで、そのような姉妹関係をもつようになりました。日本は、今後、すべてのものをもって大陸に移動します。今、日本が願っているのは、移民政策を通して5000万人以上を外国に送り出すということですが、それをすることができなければ、50年後、100年後には大変なことになると話しています。
(259-92, 1994.3.27)
今は、イエス様がメシヤとしてイスラエル民族に降臨した時とは異なる状況に置かれています。ローマ帝国の時や大英帝国の時とは異なる状況だというのです。大英帝国は、ヘンリー八世の離婚に対するローマ教皇庁の処罰措置を無視して、ヘンリー八世の主管のもとで、イギリス旧教(聖公会)を創始するところから始まります。この時、ハナニムの中心は、ハナニムのみ旨から外れて腐敗したローマ教皇庁があったイタリア半島から、聖公会が復興する島国イギリスに移動します。
エリザベス女王が統治した大英帝国の全盛期の時は、ハナニムのみ旨によって海を通した領土拡張政策を繰り広げ、五大洋六大州を治めてハナニムの祝福をたくさん受けました。その当時、アメリカも大英帝国の手元にありました。大英帝国の繁盛は、聖公会の復興であり、これはヨーロッパ全域において、ローマ教皇庁に対抗する新教運動を拡散させる原動力になったのです。
(215-199, 1991.2.17)
イギリスがどれほど悪い国ですか。イギリスは海賊の根拠地です。そうでしょう。一時期世界を制覇したときも、帆船に乗って海に出ていき、銃刀で襲撃して乗っ取ったのではないですか。海賊団です。そのようなことも、ハナニムを動機としながら宗教版図をつくっていったがゆえに滅びなかったのでしょう。そうでなければすべて滅びたのです。
(207-240, 1990.11.11)
エリザベス女王は、新教支持者です。ウェストミンスター信仰告白33ヵ条により、エリザベス女王がカルヴィン主義思想を吸収できる基盤を築き、海洋圏制覇という政策を立ててスペインが海洋圏に介入できないように基盤を築いたのは、すべてハナニムのみ旨です。
(81-238, 1975.12.28)
イギリスのエリザベス一世は、1558年から1603年までの約50年間の在位中に何をしたのですか。海洋を開発しました。海洋圏を握る民族にならなければ世界を支配できないということを既に悟っていたというのです。ハナニムは、どの国よりもイギリスを訓練させたのです。
(80-242, 1975.10.24)


当時、海洋を舞台として、全世界に広げることができる基盤をもった相対国であるイギリスに宣教本部を設置するようにして、キリスト教思想を伝播でんぱさせてきました。イギリス自体はハナニムのみ旨に対する価値は知りませんでしたが、植民地を拡大する立場にいたので、イギリスの主権が支配する所では、背後でキリスト教が思想的に支えるようにしてきました。
(78-309, 1975.6.10)
母の国がイギリスです。なぜ母の位置ですか。大陸が夫ならば、海の島、島国は女性を象徴します。島はいつも大陸を慕うのです。「いつ行くのか。いつ来るのか」と慕うのです。このようにみる時、それが地の果ての果てである極東において、イギリスの反対であるアジアにそのような国が出てこなければなりません。西洋に出てくれば、反対のアジアに出てこなければなりません。それが日本です。
(189-93, 1989.3.19)
日本は、サタン側のエバ国家です。ですから、サタン側のエバ国家は、天の側のエバ国家のすべてのものを、すべての福を対等に分けてもつことができます。キリスト教がアジアで成功できず、逆にヨーロッパを回り、ローマを経て、イギリスを経て来るのです。このように反対に来るのです。ローマに相当する半島が韓半島であり、地中海に相当する海と島が日本であり、ヨーロッパ大陸に相当するのがアジア大陸です。相対的に1周して入ってくるのです。これが、お互いに出会う時になったので、学者や政治家たちは、「太平洋文明圏時代が来る」と言うのです。
(251-144, 1993.10.17)
日本は、イギリスと同じです。イギリスの文明をそのまま受け継いだのが日本です。イギリスの文明をアメリカが受け継ぐと同時に、アジアでは日本がイギリスの文明をそのまま受け継ぎました。
(80-14, 1975.10.1)
イギリスの対になるのが日本です。日本の文明は、イギリスの文明を受け継いだのです。キリスト教文明のすべてのものを抜き出して、核心だけを選び出して日本の文明をつくったのです。これがサタン国家です。キリスト教が西洋に行くことによって、西洋文化圏を誰が支配したのですか。サタンが支配したがゆえに、西洋文明が入ってきた日本を中心として見る時、これは、イギリスに該当します。日本では車は左側通行でしょう。日本の全盛期は、120年間です。1868年に明治維新が出発し、それから120年を中心として1988年の昨年までに決着させなければならなかったのです。
(188-309, 1989.3.1)
私が日本を選んであげ、ドイツを選んであげました。日本をイギリスの代わりとして立てたのです。日本の文明は、イギリスの文明を取り入れたのです。イギリスのすべての行政分野を持ち込み、ドイツの軍隊のものを取り入れたのです。昔、そのようにしたのです。それゆえに、車はイギリスも左側通行であり、日本も左側通行です。120年前、明治維新の時、日本がイギリスの文化をすべて取り入れたのです。それゆえに、先生が日本を摂理の中に立ててあげたのです。イギリス、アメリカ、フランスが責任を果たせなかったからです。摂理史で失敗した者を、再び立てて使う法はありません。
(213-100, 1991.1.16)


エバであるイギリスは、島国です。島国は、陸地を慕うのです。ちょうど女性の立場です。アメリカは、エバが生んだ男性です。そうでしょう。フランスは闘ったので怨讐おんしゅうです。この三つがハナニムの前に、キリスト教文化圏を中心として一つにならなければなりません。
サタン側は何ですか。日本です。日本の文明は、サタンがハナニムのものをすべて奪ってきたのと同じように、天の側のイギリスの文化をそのまま奪ってきた立場です。盗んできたのです。それで、日本も自動車が左側通行です。
(200-299, 1990.2.26)
日本は、イギリスのまねをしました。西洋文明のまねをしたのです。法律はローマのものを、軍隊はドイツのものを、文化はイギリスのまねをしたのです。それで、日本は自動車が左側通行でしょう? それはイギリスと全く同じです。サタンは、何でも神側のものを同じようにまねるのです。ですから日本の文明は、模倣文明です。ハナニムが祝福したその国を中心として模倣して、それを奪ってきたのです。先進世界のものを奪ってきたのです。それは、ハナニムのためではありません。本来は、先生が認めたエバ国家として帰ってきて、それを神側で使用するためであって、日本の国のためではありません。そのようにみれば、歴史は蕩減とうげん原則の原理圏ですべてなされるのです。
(249-132, 1993.10.8)

 

3) エバ国家としての日本の使命

 

① 日本はエバ国家である

摂理の完成とは何ですか。アダムとエバが完成して、その周辺の3人の天使長が一つになることによって、完成するはずだったのです。今、どのようになっているのかといえば、アメリカ、中共ソ連が3人の天使長です。
アダムは韓国、エバは日本、これが残っています。本然の世界は、アダムとエバ、そして3人の天使長が一つになる世界です。ところが、天使世界とエバが一つになってアダムを追放しました。本来のエデンにおいて、3人の天使長とエバが一つになってアダムを追放したのです。
これを蕩減とうげんしようとするなら、第二次大戦で日本とアメリカとドイツを中心として一つになるべきでしたが、それができなかったのです。それで今、再蕩減しなければならないのです。必ずそのようにしなければなりません。アジアを中心として、日本と韓国は怨讐です。この怨讐を一つにしなければならないのです。
(201-232, 1990.4.22)


アダム国家とエバ国家を中心として、先生がこれを再び奪還する立場にいます。復帰時代に来て、エバを中心として復帰されなければならないので、エバ国である日本がすべての経済圏をもつのです。したがって、アメリカも日本が必要であり、中共も日本が必要であり、韓国も日本が必要だというのです。競争世界で、誰が先に引き寄せるかという闘いをしているのです。先生は、そのことを知っています。それゆえに、今回、交叉こうさ結婚をさせて、完全に韓国と日本を結んでおいたのです。このように一つになったことに対してアメリカは反対せず、中共も反対せず、ソ連も反対しなかったのです。
(201-232, 1990.4.22)
今、先生が日本をアメリカと一つにして、中共とも一つにして、ソ連とも一つにしました。それから、アメリカと日本と韓国を完全に一つにし、彼らを教育しなければならないのです。日本はエバとして、カイン、アベルを抱いてお乳を飲ませなければならないのですが、双子にお乳を飲ませるのと同じ役割をしなければならないのです。自分のお乳と血と肉をすべて供給しなければなりません。そして、生命を与えるのです。まことの生命、真の愛、真の血統を連結するのです。日本がそれをするのです。このような摂理的観点から、先生が、今、計画しているのは何でしょうか。今回、指示したのは、3億ドル募金運動をしなさいということです。
(201-232, 1990.4.22)
今、皆さん自身を中心とした成功や目的を考えてはいけません。日本の成功を要求するのは、全世界の成功を求めるためだからです。皆さんだけでも団結して、日本に対する天的復帰の使命を遂行するならば、今後、20年も必要ありません。その使命を果たすためには、休む暇もなく、祭物を必要とするのです。祭物は、主観をもってはできません。全体に対するにおいては、ハナニムを中心とした主観をもって、存在の位置を決定しなければならないのです。これが、祭物の使命です。祭物になるためには、絶対に自らの主観を前面に立ててはいけないのです。
(15-84, 1965.9.29)
皆さんは、東京で、最も難しい所に責任を負うことができる主人公にならなければなりません。また、日本統一教会の最も難しい位置に立つことができ、難しいことに責任を負うことができる人にならなければなりません。そうでなければ、日本が最も難しい国家的な位置に置かれるようになります。
10年、100年、私たちの目的を達成するためには、限りなく前進しなければならないのです。自分1代で成し遂げることができなければ、2代、3代の子孫を通してでも必ずその目的を達成しなければなりません。世界的な波が押し寄せるとき、その中に飛び込む人の数によって民族的な勝利が決定するのです。
(15-84, 1965.9.29)
統一教会食口シックたちは、日本の統一教会と韓国の統一教会が、どのようにすれば両国間に残っている歴史的な国家的感情を超越して兄弟のような心情圏をつくることができるか、ということを考えなければなりません。これが最も重要なのです。ここで、日本や韓国という国を介在させて考える立場に立った場合には、ハナニムが志される新しいハナニムの国をつくりあげることができないのです。そのような立場で見たとき、韓国と日本の食口たちは、新しい国家復帰という目標を定めて、ハナニムが尋ね求めてこられたその国を全体的に復帰する時まで、一体となって推し進めていかなければなりません。これが、統一食口の世界的使命です。
(40-123, 1971.1.30)


韓国と日本、韓国の統一教会と日本の統一教会が一つになって国を復帰した場合、二つの国民が結びついたその伝統は、今後の歴史過程において様々な国の模範となり、伝統的基盤になるはずです。したがって、この伝統をどのようにしてでも、清い真の伝統として神側に立てることが、今から成すべき日本と韓国の統一食口の使命です。
(40-123, 1971.1.30)
先生は、日本の誰よりも日本人を愛しています。「日本の将来は、このようになるはずだ」と心配し、中国に対しても心配してきました。アメリカはこのようになると心配し、ドイツはこのようになると心配してきました。したがって、韓国に生まれたからといって、韓国人だけを愛する先生ではないのです。日本人も、先生の力が必要です。それで、日本人までも先生をハナニムのように愛することができる基準にまで押し上げなければならない、というのが先生の考えです。
ハナニムは、日本の父母が愛を受ける以上の立場に立たずしては、その国の家族になることができないのです。それ以上にならなければなりません。極は極と通じるのです。私たちは、そのような活動をしなければならないのです。メシヤは、絶対に必要です。特に日本を中心として、世界万民がメシヤを迎えることができる基盤を、他のいかなる国より先に日本民族が団結してつくった場合には、天国で称賛を受ける日が来るはずです。したがって、どのようにしてでも悪の主権を脱皮して、天の善なる血統を、私たちは残さなければなりません。
(55-97, 1972.4.23)
先生を中心として、アメリカと世界各国で力を尽くすようにして、日本と共同作戦のようなものもさせています。それは、日本の助けになることです。3年間、真心を尽くして万物と実体と心情を一つにしなければなりません。アダム国家の先生が成した勝利の基台を復帰する基台をつくらなければ、日本が「エバ国家としてこのような使命を果たした」と言える条件が成立しません。
エス様の3年路程において、エバを迎えることができなかったことを、再び国家的基準で蕩減することも、日本の統一教会がしなければならないのです。
(55-170, 1972.5.7)
日本のエバ国家という名称を中心として見るとき、エバはお乳を搾って息子に飲ませなければならないのです。アベルとカインを食べさせなければならないのです。食べさせて育てなければなりません。したがって、エバは父を愛する心をもち、その父は、ハナニムを愛する心をもって、限りなく愛さなければならないのです。限りなく愛するということは、息子、娘よりももっと愛することができる位置に立たなければならないということです。そのような系統的因縁によって、ここで再び父の精子を受け継いで、赤ん坊の種を受けて、再び生む運動をしなければなりません。しかし、大きくなってから再び生むことはできないので、接ぎ木しなければならないのです。
(122-44, 1982.10.31)


 

② 日本をエバ国家に選んだ理由

韓国のムン先生が、日本をエバ国家に定めたことがなぞです。日本には、文先生を尊敬する学者が、たくさんいるのです。東京大のある有名な学者が、「先生、なぜ日本がエバ国家なのですか。気分が悪いです」と言うので、「何年かのちに、そのようになっているかいないか見ていなさい」と言ったのです。
(255-244, 1994.3.11)
日本がエバ国家に選択される、という原理はありません。サタンが最も貴重なものを握ったがゆえに、やむを得ずハナニムは、サタンのしっぽをつかんででも闘い、奪ってきて本来の状態に返さなければならないのです。それが蕩減とうげんの道です。蕩減は、反対に回るのです。ですから、ハナニム、アベル、カイン、エバ、アダム、サタンです。人間が堕落しなかったならば、本来、上から下りてきたのです。しかし、サタンがこれを占領してすべて失ってしまったので、ハナニムはやむを得ず、反対側からアベルを中心として上がっていったのです。
(246-192, 1993.4.16)
第二次大戦以後、キリスト教文化圏が責任を果たさず、このような状況になってしまったのですが、誰がその責任を負わなければならないのですか。私のために準備したハナニムの苦労は、私が責任を負わなければならないのです。それで、廃虚になった日本をエバ国家に選んだのです。日本が47年間で世界の経済大国になったのは、日本が優秀だから、そのようになったのではないのです。エバ国家に選んだがゆえに、そのようになったのです。エバが失ってしまった万物を取り戻すことができる総合基地となったので、日本が世界的な経済圏をつかんだのです。ドイツがそうであり、アメリカがそうです。
(242-212, 1993.1.1)
ハナニムが最も愛するイギリスとアメリカとフランスをサタンが握り、サタン世界の国々は、一番下のしもべしもべの位置に立つようになるのです。それで、文総裁は、捨てることができないので、仕方なくこの怨讐おんしゅう国家を訪ねていくのです。悪魔の魁首かいしゅのように振る舞い、天の国や天の世界に反対した、そのしっぽを訪ねていくのです。サタンが頭を握ったので、どん底を訪ねていかなければならないのです。それゆえに荒野に行って、サタンが最も好む日本をエバ国家に選んだのです。仕方がないというのです。
(242-201, 1993.1.1)
先生は、天国を代表し、ハナニムを代表して立ったアダム国の代表者です。そのような位置に立てば、エバ国の代表者を探し出さなければならないのです。絶対的に従うことができる国を復帰しなければなりません。それは何ですか。イギリスの代わりとなった日本です。サタンがハナニムの愛するものを奪っていったので、反対に私は、サタンが最も愛するものを奪ってくるのです。それが日本とドイツです。
(195-205, 1989.11.15)


イギリスは、サタンがすべてもっていったので、仕方なくサタンが最も愛するエバ国家を奪ってきたのです。蕩減復帰しなければなりません。サタンが最も喜ぶ偶像商の長男、アブラハムを奪ってきたと同じように、日本をイギリスの身代わり、アメリカをアベルの身代わりとして奪ってきたのです。彼らを誰が立てるのですか。ハナニムが立てるのではありません。私が立てます。私が立てたので、私が取り戻してこなければならないのです。私が日本を立てたので、日本をイギリスができなかったエバ国家にしなければならないのです。そして、最も怨讐国であるドイツとフランス、この4大国が一つになるようにしなければなりません。母と父が一つになり、息子と母が一つになり、兄と弟が一つになるのです。
(191-122, 1989.6.24)
今後、世界の経済圏は、アメリカでもなく、ドイツでもなく、日本が握るというのです。なぜですか。日本がエバ国家だからです。それで、天使長国家であるアメリカも日本に従っていかなければなりません。サタン側の天使長、カインが誰かというとドイツなのですが、ドイツも日本の影響を受けなければならないのです。それで、今後、世界のすべての富が集まる所が日本です。
(204-289, 1990.7.11)
先生がエバ国家に定めてあげなかったならば、日本は既にぺちゃんこになっていたのです。雑多なハナニムを信じる民族、いわしの頭も信じる日本ではないですか。唯一神をあがめるキリスト教の伝統から見るとき、多くのハナニムをあがめることはサタンにも劣ります。そのようなものをエバ国家に選択したのです。ハナニムの復帰における愛の基準があるので、そのようになったのです。そうでなければ、かわいそうな民族になっていたのです。ドイツと日本はそうです。それは不思議でしょう。人類に被害を与えた民族が、どうして再びこのような短い期間に祝福を受けて、万民がうらやむほどになったのですか。それは、文先生の内容を知らなければ解く道がありません。日本の人々も、そのようなことを知りません。
(190-238, 1989.6.19)
第二次世界大戦を中心として見るとき、日本はアジアにおけるエバ国家です。サタン側のエバ国家です。「八百万やおよろずの神」というのは、唯一神とは関係がありません。それは、いわしの頭まで崇拝する民族だからです。「八百万の神」と言うのですか。これは、サタン側の民族であり、サタン側のエバです。天照大神あまてらすおおみかみとは何ですか。女性です。ですから、エバ国家です。サタン側のエバ国家を代表しています。
このエバ国家は、西洋文物が摂理圏に帰ってきて、アジアで最初に経ていく所であることを(サタンは)知っています。イギリスからずーっと島に帰ってくるということを知っているのです。日本は、イギリスからすべてのものを伝授されました。西洋文明から、アメリカから伝授されました。伝授した所は2箇所でしょう。今の経済問題は、完全にアメリカから継承しました。これは第二次世界大戦以後からです。それ以前、戦争の時は怨讐でした。それで、サタンとサタン側は、よく知っています。
(188-168, 1989.2.19)


韓国という国を生かそうとするなら、アダム国家の前にエバ国家がなければならないのですが、どこがエバ国家になるのですか。キリスト教が反対したので、イギリスをエバ国家に立てることができないのです。ですから、サタンが最も愛した怨讐の国を立てるしかありません。サタンがアメリカをすべて抱いているので、一番あとが日本です。サタンがキリスト教文化圏をすべて自分の側にしたので、天の側がそれを取ろうとするとすべて反対するのです。それで仕方なく日本をエバ国家に選ぶのです。イギリスと、ちょうど同じだというのです。
先生は国をもっていませんが、先生個人が、アダム国家韓国の代表であり、来られる主の国の代表としてエバ国家を率いていかなければなりません。日本はエバ国家であり、島国イギリスとぴったり同じです。アメリカをアベル国家とし、ドイツをカイン国家として、この4大国を再び編成して天の前に立て、失ってしまったものを取り戻したという条件を立てなくては、先生がアメリカから韓国に帰ってくることができないのです。
(188-151, 1989.2.19)
日本が世界的なお金を集めたのは、エバが失ってしまったものを取り戻すためなのです。そのお金は、日本だけのものではありません。アジアを通じて世界のために投入しなければ、日本はペちゃんこになります。今年が境界線です。境界線にある日本を滅亡させたくないので、このようなことをするのです。先生にお金が必要だからではありません。日本のためです。日本には今、2400兆のお金が残っていて、使い道がないのです。お金の使い方を知りません。日本は、もうけ方しか知りません。使い方は知りません。女性なので、ポケットをつくってそこにお金を集めておいて、嫁いでいった夫の家ですべて取り出して分けてあげなければならないでしょう。文字どおりエバ国家なので、そのようになっています。
(183-83, 1988.10.29)
日本が特別にエバ国家として立てられる前に、日本の女性が世界で最も苦労してきたのではないですか。日本の女性は、男性に蹂躙されたり、殴られたり、姿勢も自由にできないほどの絶対服従の歴史過程を経てきました。特に武家の女性は悲惨なのです。言い表すことができないほど悲惨です。まず、エバ国家の象徴である日本の天照大神も、エバのことをいうのです。天照大神は女性ですか、男性ですか。したがってその国は、霊肉共に女性なのです。日本人は一方しか見ません。女性は一方だけ見ます。夫をもらった時は、夫以外には考えません。目も鼻も耳も口も触覚も、すべて夫に向かいます。
(183-25, 1988.10.29)


エバ国家である日本についていかなければならないアメリカは、日本を手放すことができないのです。ぴたっとそのようになっています。貿易不均衡になって、すべてエバ国家の所有権を失ってしまったでしょう。アメリカがこの世界のすべての物質を所有してきました。これが、どこへ行くのかといえば、アベルを通して、カインを通して、エバを通して、母を通して、父を通してハナニムに帰るのです。
(182-228, 1988.10.23)
西欧は、天使長です。天使長が天の側のエバのものを奪っていったので、アジア文化圏を代表した日本が西欧文物をすべて奪ってきたというのです。
(168-69, 1987.9.1)
先生が日本をエバ国家に立てなければ、あのような国になることはなかったのです。悲惨な国になっていたのです。キリスト教文化が先生を受け入れる場合には、イギリスがエバ国家です。アダム国家は韓国です。イギリスがエバ国家であり、フランスが天使長国家であり、ドイツが(サタン側の)アダム国家として自動的に一つにならなければならなかったのですが、彼らがハナニムを拒んで反対しました。それゆえに、怨讐が最も愛するエバ国家を奪い、ドイツ男性国家を奪ってみ旨の中に立てたのが、統一教会を中心としたアダム国家、エバ国家、天使長国家だということを忘れてはなりません。したがって、日本を祝福したのは、日本のためではありません。世界のためであり、統一教会と韓国のためです。韓国統一のためにその祝福を用いなければ、日本は滅びます。
(186-116, 1989.1.29)
世界最高の知性人を、日本を中心として結ぶのです。日本において、左翼と右翼がみな滅びるようになっています。
アメリカは、精神を中心とした宗教圏内の代表ですが、完全に精神が欠如し、ソ連は物質の理想的国家を追求したのですが、完全に物質が欠如しました。反対になりました。ハナニムがそのようにさせました。エバ国家には、物質が滅び、精神が滅びたこれらを中心として、外的な体と内的な生命のためにお乳を飲ませなければならない責任があります。これを母が連結しなければならないのです。アメリカも生かしてあげなければならず、ソ連も生かしてあげなければなりません。
(201-219, 1990.4.19)
今、韓国情勢を見れば、主人がいないのです。サタン世界には主人がいないのです。アメリカも主人がいなくて、ソ連も主人がいなくて、共産世界も主人がいなくて、中共も主人がいなくて、日本も主人がいないのです。主人は誰ですか。主人は何人もいるのではありません。一人です。ですから、アダムを中心としてエバが一つになったのちには、その二人がハナニムと縦的に一体になり、天使長はアダムを中心として横的に一体になるのです。このように見るとき、今先生はアダムであり、それから3人の天使長国、世界的代表国がアメリカと中共、そしてソ連です。また復帰過程において、お金を一番多くもっている国が日本です。これがエバ国家です。このエバ国家である日本がもっているお金は、日本のお金ではないのです。それなのに、日本が豊かに暮らすように使ってみなさい。うまくいきません。
(200-338, 1990.2.27)


「終りの日」には、所有権復帰時代が訪れるようになります。それゆえに、統一教会を中心として、この世界は統一されざるを得ないのです。それで統一教会では、アダム国家、エバ国家、天使長国家ということをいうのです。ドイツは、民主世界圏内にあるのでサタン圏内のアベル型です。それから、天の圏内のアベル型が今のアメリカです。それから、日本がエバ国家なのでアダム国家のものです。今、世界はどこへ行くのかといえば、ドイツ、アメリカ、日本、この三つの国に経済圏がすべて入りました。それがどこへ行くのかといえば、アメリカを経て、日本を経て入ってくるのです。
(182-150, 1988.10.16)
アダムとエバが堕落する時、一人のアダムを中心とした女性一人をおいて、3人の天使長がいました。男性4人が取り囲んでいるのと同じです。日本がエバ国家なので、ぴたっとそのようになるのです。韓国はアダム国家であり、ソ連中共アメリカは3人の天使長です。日本は、エバ国家として真っ裸になり、今まで40年間お金ばかりもうけてきました。芸者のようなことをしたのと同じです。闘いを繰り広げて、お金ばかりもうけたというのです。
(259-249, 1994.4.10)
日本は、エバ国家です。サタン側の女性神をあがめる国です。天照大神は女性神ではないですか。この女性神が4000年歴史を代表し、主が来る時まで40年間、アジアを支配したのです。様々な困難を防ぐための防御線を引かなければならないので、アジア制覇120年というこのような歴史が来るのです。
(197-267, 1990.1.19)
アダムとエバが一つにならなければなりません。アダム国家は兄で、エバ国家は妹でしょう。縦的に見ればそうですが、横的に見れば夫婦関係です。横的には夫婦関係ですが、縦的な面で見れば兄妹関係です。そのような内容になるのです。
(181-310, 1988.10.3)
日本は、侵略国家として、韓国や中国の多くの人の血を流すようにしました。その血を流すようにした民族が解放されて、戦後40年間でどうしてこのように立派な国家になったのでしょうか。それは、文先生が日本をエバ国家に決定したからです。日本は、世界的なエバ国家の立場です。イギリスの代わりです。
(256-270, 1994.3.14)
カインとアベルを懐に抱いてお乳を飲ませ、この二人の子女が闘わずに一つになることができるようにし、ハナニムの息子、娘として父母様の前に、ハナニムの前にお捧げしなければならないのです。そうでなくては、エバとして責任を果たしたことにならないので、このことに加担させるのです。エバによって失ってしまった経済的なすべてのものを、エバによって復帰しなければならないのです。したがって、キリスト教文化圏を中心として、島国であるイギリスがエバ国家として世界を統治できた時代と同じように、今日、アジアと世界文化圏が交流するこの時に、日本は、先生が選んだ恩恵によって、エバ国家として、イギリスの伝統文化をそっくり受け継いだのです。キリスト教をしてアベルを歓迎し、父母の正常な伝統を相続する道を行くための教示をしているのです。これが今、日本食口シックと韓国食口が行くべき道だということを知らなければなりません。
(146-34, 1986.6.1)


なぜ、日本がエバ国家ですか。第二次大戦以後に、イギリスがエバ国家としての使命を果たせなかったことによってサタンが占領したので、最も弱い反対側のエバを再び取り戻し、最も悪辣あくらつなドイツを再び探し立てたのです。それは、荒廃して灰になった国です。何もないのです。来られる再臨主は、これを再び収拾して立て、第二次大戦に勝利したイギリス、アメリカ、フランスが天下統一した基準を蕩減復帰しなければ、新しい歴史は出発することができないのです。先生が40年間でそれをするのです。
(251-147, 1993.10.17)

 

 

③ 母の国としての日本の使命

日本をエバ国家に選んだので、エバは、カイン、アベルを再び生まなければならないのです。それゆえに、日本には二つの韓国僑胞きょうほうがいます。韓国僑胞北朝鮮僑胞、カイン、アベルがいます。この韓国僑胞北朝鮮僑胞、カイン、アベルが闘っています。これを一つにしなければなりません。これは、先生がエバ国家に選んだので不可避なことなのです。これができなければエバ国家になれません。腹中でこれを一つにしなければならず、エバは右翼世界と左翼世界を一つにして抱かなければならないのです。
(244-326, 1993.3.1)

 

日本の立場で見れば、日本がエバ国家の使命をもったのでイギリスと同じです。イギリスでは、旧教と新教、アイルランドスコットランドが今でも闘っています。それを消化しなければならないのです。日本がそれと全く同じ立場にならなければ、エバ国家にはなれません。
それで、日本の中には、異質な二人の息子、娘がいるのです。それが北朝鮮朝鮮総連在日本朝鮮人総連合会)と韓国の民団(在日本大韓民国民団)です。エバ国家日本の腹中に、異質的な双子が入っているのです。日本政府や日本人すべてが、これを悪いものと考えてきました。エバ国家の使命を果たすためには、これを生んで一つにしなければならないのです。そのような時代になったので、日本では朝鮮総連と民団を一つにすることを中心として活動しなさいと指示しているのです。
日本が女性として民団と朝鮮総連を愛さなければなりません。日本の中でこの内容を知っているのは、統一教会のメンバーしかいないのです。どのような困難があっても、朝鮮総連と民団を一つにするためのテープを切らなければならず、エバ国家としてその子供たちが復帰されて一つになったカインとアベル、すなわち兄弟になるようにしなければエバの使命を果たすことができないのです。
エバは、これを一つにすることによってアダム国家に帰ることができるのです。息子、娘と一つになった母が父と一つになる場合には、全世界的なカイン・アベル圏、民主主義世界と共産主義世界が消化されていくのです。それは、韓国と日本にかかっています。リベカやタマルと同じです。腹中で、双子が闘ったでしょう。それを生んで一つにしなければ、エバ国家の使命を果たすことができないのです。


いくら難しくても、日本女性はイスラエル民族と同じ60万の韓国人を消化しなければ、国に帰ってくる道がないのです。それで、日本人を伝道しようと努力するなというのです。まず妊娠した双子を生んで立派に一つにするように、民団と朝鮮総連を一つにして先生と一つになる場合には、日本がエバ国家として収拾されるのです。
(255-159, 1994.3.10)
朝鮮総連と民団を一つにしなければ、エバ国家として立つことができないのです。彼ら全員が先生を大歓迎することによって、先生と一つになるのです。そして、アダムとエバが一つにならなければなりません。民団と朝鮮総連が一つになることによって、南北の実体である韓国と北朝鮮が自動的に一つになれば、北朝鮮の偽りの父母と韓国のまことの父母が条件的に転換されるので、エバがこれを抱いていってその伝統を韓半島に連結させれば、韓日統一圏が自動的に展開されるのです。
(228-233, 1992.4.3)
母が左翼と右翼の息子、娘を抱かなければなりません。日本がエバ国家です。日本が島国イギリスの代わりに、男性と女性を抱いて、どこへ行かなければならないのですか。本然の国に入って、万民の父と母を通じて再び生んだという条件を立てなければならないのです。母を通じて、母の愛の懐に抱いて生んであげなければなりません。
(226-134, 1992.2.2)
アダムとエバを中心として3人の天使長がいるのですが、そこでサタン側の天使長がソ連であり、アジア的天使長が中国であり、キリスト教圏の天の側の天使長がアメリカです。闘った3人の天使長たちが初めて一つになって統合されることにより、アダムとエバを中心として3人の天使長とハナニム、このように、六つが縦的に一つになるのです。
韓半島が南と北に分かれたのですが、これは世界が分かれたことを象徴します。今、統一の運勢を追い込んで、それがそこに巡ってこなければなりません。これを誰が南北に分けたのですか。日本が分けてしまったというのです。それゆえに、南北統一の支援は日本がするのです。そのようにしようとすれば、日本の国民を教育して総動員しなければなりませんが、そのようなことができる人はムン総裁しかいないのです。ですから、それをするのです。南北統一の支援はどこがしなければなりませんか。日本がしなければならないのです。
(226-134, 1992.2.2)

 

女性が嫁いでいって愛を受けるのはよいのですが、その反面、息子、娘を生まなければなりません。一家のすべての経済問題、教育問題を解決して心情圏を立てなければならないのです。先祖代々譲り受けた内容が誤っている時は、本然の心情圏に転換して教育しなければならない使命が、日本のエバ国家を代表した女性にはあるということを忘れてはいけません。それゆえに、日本女性を中心として、すさまじい活動をしてきたのです。時には涙を流し、ある時は男性にけ飛ばされ、ある時は父母に殴られる、そのような悲惨で歴史的な状況がその道において展開しなければならないのです。


ですから、内面世界の安楽地、安着地がありません。今でもそうです。日本には女性が多いでしょう。それで、今回も祝福が問題になります。それゆえに、自分より年が多い男性たちを一人以上、3人ずつ伝道して連れてこなければならないのです。
(228-167, 1992.3.27)
韓半島を南北に分けてしまったのが日本です。それゆえに、根本に入っていって影響を与えることができるのです。それで、先生は、左翼と右翼を統一して新郎の位置に帰ってくるのです。帰ってきて、金日成キムイルソンまで向きを変えさせなければなりません。左翼と右翼は息子です。
長子権を復帰したあとは、父母権を復帰するために金日成までも先生が連結したのです。ですから、この韓半島において統一圏さえ展開すれば、民主主義の西洋文明とアジア文明、左右が一つになるのです。共産主義がすべてなくなるので、一つになるのです。
(228-233, 1992.4.3)
皆さんが日本のすべてのことを思いながら、悔い改める心をもって自らのすべてのものを投入し、エバ国家の使命を早く完遂できる環境をつくらなければならないのです。北朝鮮と韓国を先頭に立てて帰らなければならないのが日本の立場です。そのようにしなければ、お父様がいる所に帰ることができないのです。先生と共同戦線を繰り広げなければなりません。そのような使命を日本政府は知りません。日本がお金を集めるようになったのは、そのお金をアジアのために使わなければならないからです。
(229-154, 1992.4.11)
日本は、過去にアジアの様々な国家と怨讐おんしゅうでした。満州など、様々な国を侵略したので、日本としては、今、アジアに着陸できる条件が何もないのです。日本は、40年前に侵略国家として圧政をしました。その実状をすべて生きた目で見て、頭の中に記憶しているので、アジアの国々は、日本人の上陸を嫌うのです。しかし、先生と統一教会を先頭に立てていけば、アジアでも、どこでも通じるのです。それが今後、日本が生きていける道であって、それ以外にはどこにも道がありません。日本だけでは何もできません。
(229-154, 1992.4.11)
エバ国家になるためには、エバの使命を果たさなければなりません。左翼と右翼を誰が包容するのですか。イエス様の夫人である新婦が包容しなければならないのです。本来、イスラエル国家とユダヤ教がイエス様に侍らなければならなかったのですが、それができませんでした。それゆえに、今では新婦教会、新婦の国がそれを包容しなければならないのです。


イスラエルユダヤ教は、主が来れば世界をすべて踏み越えて、最高の位置に立って一番になると考えました。それは誤った思想です。ハナニムの摂理から見るとき、女性宗教として夫を迎えれば、夫婦が共にローマ世界を包容し、養育して天的な使命を果たさなければなりません。ところが、そのように考えずに、救世主であるメシヤが来れば、ローマをあっという間に踏みつぶし、自らの国に隷属化させて支配すると考えたのです。それは誤った考えです。日本もそうです。今、日本は、エバ国家なので、左翼と右翼を包容しなければなりません。外的にもそうですが、内的にも、日本がそのようにしなければなりません。それがエバ国家の特徴です。
(237-200, 1992.11.17)
血統転換と所有権転換をしなければなりません。サタンの所有権を譲り受けた日本です。サタンが主人になる前にアダムが主人にならなければならず、アダムが主人になる前にハナニムが所有主にならなければなりません。ところが、ハナニムが所有主になっていません。アダムが所有主になっていません。エバが失ってしまった所有権を返還するために、世界に出て、すべて収拾しなければならないのです。そして、神側に返還しなければなりません。所有権を返還するにおいて、直接先生にもってくることはできません。先生の息子、娘を通して、オモニを通じてもっていくのです。反対です。復帰していくことと同じです。
(229-154, 1992.4.11)
女性がお嫁に行くとき、裸では行きません。女性も所有するものをつくってから行かなければなりません。父母、一家すべてが、自分の家庭からお嫁に行く人の所有権を拡大してあげたいというのが、お嫁に送り出す一家の心です。その点は、天国に嫁がせる統一家庭も同じです。永遠の宗族的主人としての所有権を管轄して、その圏内において恥ずかしくない、堂々とした基盤をもてるようにしてあげることが一族の心です。それは、自分自身でも全く同じように願う目標です。それは間違いないのです。
日本がエバ国家としての使命を果たすためには、新しいエバ国家の伝統を韓国の女性世界に連結しなければならないのです。そうでなければ、日本のエバ圏と韓国のエバとを連結する道がありません。それができたのが、今回の4月10日、お母様の女性解放宣布大会でした。
オモニを中心として、韓国の女性と日本の女性は、カインとアベルです。長子権を復帰した立場でいえば、韓国の女性がお姉さんの立場です。しかし、復帰過程ではアベル圏と同じです。それゆえ日本の女性は、苦労しながら韓国の女性に従わなければなりません。それがサタン世界の解放圏です。ですから、日本の女性は、統一教会の模範にならなければならず、帰ってくる女性の模範になることができるように伝統を立てなければ、終末においてエバ国家の使命を果たすことができないのです。
(230-281, 1992.5.8)


日本の使命は、エバ国家の使命です。エバは母を象徴するので、日本は、外的には民主主義だとしても、共産主義を包容して消化しなければならないのです。それゆえハナニムは、日本に世界的な経済圏を賦与しているのです。堕落により、エバを中心として万物とともに子女の心情圏がサタン世界に落ちてしまいました。それゆえに、エバの使命は、ハナニムの心情をもって息子、娘と万物を抱いて帰ってこなければならないのです。しかし、エバには、ハナニムの心情圏がありません。それは、来られる主である完成したアダムにあるのです。それゆえ、一つにならなければなりません。それがアダム国家とエバ国家です。
(237-188, 1992.11.17)
エバの使命が何か分かりましたか。皆さんには、南北を統一しなければならないという使命があります。今まで、経済的に自分を犠牲にして南北を統一しなければならない、という日本の使命を知っていた人が一人もいなかったのです。
(237-214, 1992.11.17)
これが先生の結論です。怨讐圏を消化して血統転換、所有権転換、心情圏転換を完全にし、エバ国家として恥ずかしくないように、その使命を果たさなければならないのです。そのためには、家族を中心として、ハナニムの前に世界を担うことができる家庭堂の基準を凌駕りょうがしなければならないのです。このような厳粛、かつ宿命的な使命が皆さんにあるということを忘れずに、覚悟しなければなりません。
エバ国家は、経済において使命を果たさなければなりません。皆さんが先生の話をすべて聞いたので、今から行動しなければなりません。どのようにしなければならないということに対して、理論ではっきりと話したので、今から実践しなければならないのです。全員、責任をもって先頭に立つことを願います。
(237-255, 1992.11.17)
復帰されたアダム側に立って、日本が堕落したアダムを整理しなければならないのですが、むしろ日本政界では、北朝鮮と交流して得ることができる経済的な面を考えています。それは、根拠のない考えです。日本の経済を投入して南北を統一しなければ、日本は滅びるのです。エバ国家の使命を果たすことができなければ、跡形もなく消えるというのです。
それゆえに、統一教会の勇士である皆さんは、どのような犠牲を払っても責任を全うしなければならないのです。一家を捨てても、一族が滅びても南北統一のために奮発しなければなりません。それが統一教会の勇士の使命です。それは、先生の使命ではありません。
(240-156, 1992.12.11)
新婦であるキリスト教文化圏が、第二次世界大戦後に先生と一つになっていたならば、このような蕩減とうげん路程はなかったので、南北が分かれることもなかったのです。先生が男性として完全に勝利したことを、オモニに伝授して勝利しました。それゆえ、キリスト教文化圏の失敗、エバ国家が使命を果たすことができずに新郎を迎えることができなかった47年前のことを、再び蕩減しなければならないのです。それで、エバであるお母様に、韓国の女性がすべて巻き込まれ、日本の女性もすべて巻き込まれるのです。
(240-156, 1992.12.11)


日本にはエバ国としての使命があります。日本の富は、日本人のためにあるのではありません。日本は、アダム国家を中心として、アジアでイエス様の実体圏を復帰するためのエバ国家の名前をもっています。エバ国家は、イエス様の体を復帰しなければならないのです。
(249-137, 1993.10.8)
堕落の転換期には、女性が二人の男性を思慕しぼします。天使長を慕ったものがアダムを思慕するようになるのです。天使長を夫とした、天使長を先祖とした歴史において、エバ国家の立場に立った日本の女性は、先生に誰よりも従い思慕し、先生によって一つにならなければならないのです。妹になるのです。妹が堕落したので、妹を救って婚約者として、そして、将来の夫人として訓練させるのです。そして、母として、おばあさんとして、女王として教育していくことが先生の使命です。
(304-227, 1999.11.8)
日本と韓国は、摂理的に見れば一つの国です。日本の人々は、韓国語を学ばなければなりません。摂理的に、すべてそうです。韓国は、地政学的に見てもイタリアと同じです。イタリアで王権を中心として天下統一しようとしましたが、それができなかったので、韓半島をイタリアの身代わりとして立て、イエス様の死によって失ってしまった体を、ここで統一しなければなりません。そして、世界史的キリスト教文化圏の完成を中心として、統一教会とともに心身一体、統一をなさなければならないのです。そのように統一されたアジア大陸から世界文明圏に進出することにより、太平洋文明圏時代を迎えるのです。
(227-340, 1992.2.16)
どうして日本が、このように大きな国になることができたのですか。サタンは、ハナニムのみ旨をなす路程がどのようになっていくのかを知っていました。結局は、ハナニムの摂理が韓半島を中心として帰ってくることを知っていたので、40年間、この民族を苦しめたのです。
それで、朝鮮の国の母である閔妃ミンビまでも残忍に殺害したのです。そのようにして、すべて占領してしまったのです。そして、「日韓一体」ということをいったのです。日本と韓国は一つの国であるというのです。今後、ハナニムの摂理が韓半島を中心として展開するということを知っていたので、そのように接近して国をのみ込もうとしたのです。そのような作戦をして、40年間、韓半島を支配しました。
(229-25, 1992.4.9)
どうして経済的な面において、日本が祝福を受けたのですか。世界各国の援助を受けたのです。エバによって世界的に失ってしまったものが何かというと、地と人と愛です。それゆえに、それを復帰するための国がエバ国家なので、経済的に世界の一流のものを占領し得る立場に立っていかなければならないのです。そのようになるのです。ですから、エバは、自分に任せられた使命を果たさなければならない立場なので、先生は、日本の人々を先頭に立てるのです。そうしながらも彼らは、心情的に誰よりも高い位置にいなければなりません。心情を中心として見れば、日本の人々は、そのようになっているというのです。
(62-324, 1972.9.26)


 

第5章 すべての文明の結実は半島で

   

1) 半島文明と韓国

 

① 世界文明の潮流

人類の古代文明は、大陸で発生しました。エジプトのナイル川河畔かはんで胎動した人類文明は、半島文明へと変遷し、ギリシャ、そしてイタリア半島地中海文明圏として結実しました。その半島文明は、再び島嶼とうしょ文明に移行し、島国イギリスを中心として大西洋文明圏を形成しました。
そして、そのイギリスの島嶼文明は、大西洋を渡り、アメリカ大陸において現代文明の奇跡を起こして太平洋文明圏を形成したのです。
(78-254, 1975.6.7)
天使長文化圏は、エジプトを中心として形成されたナイル川文明がその起源となり、これが地中海を中心とした半島文明であるギリシャ文明を経て、ローマ文明において結実しました。それでは、どうして文明の変遷は、西欧圏を回っていかなければならなかったのでしょうか。堕落したので、そのようにならざるを得なかったのです。
(79-72, 1975.6.1)
文明の発祥地になろうとすれば、春夏秋冬の四季が明確な地域であると同時に、半島地域でなければならないのです。そのような地域があるでしょう。半島地域というものは何ですか。陸地は天を象徴し、水は海を象徴するので、それを連結するのが半島だというのです。すべての天地の道理がそのようになっています。そのように見るとき、半島地域としてこの世界文化に貢献したのがイタリア半島です。これが、過去の文明の経由地です。今まで歴史時代の権威をもってきたのが、このローマを中心とした半島文明、総合文明地域だということを知らなければなりません。また、エジプト文明ギリシャ文明を経ました。総合地になったというのです。
(107-300, 1980.6.8)
島国としての日本は、アジアで初めて西洋文明を定着させました。次は、半島文明時代です。韓半島は、東洋と西洋の文明が一致する場所です。歴史学者シュペングラーが指摘したように、文明は、1年に春夏秋冬があるのと同じように興亡を繰り返しています。今は、大西洋文明の時代が過ぎ去り、太平洋文明の時代が来る時です。
(115-171, 1981.11.10)
韓国は、いかなる民族でしょうか。イタリアの半島文明圏を再び起こして、それを蕩減とうげんすることができ、文化圏の世界史的伝授を受けなければならない民族です。韓国は、そのような地域となっているのです。南北の統一は、民主世界と共産世界の統一を意味しています。そして、韓国が独立することは、イスラエル民族が失敗したことを復帰することになるのです。ですから、イスラエルも韓国も、共に1948年に国を取り戻したのです。
(139-109, 1986.1.28)


近代アジアで、最も短い歴史をもって世界の東洋と西洋の文化を吸収し、宗教を吸収したのは韓国しかありません。儒教から仏教、そしてキリスト教を受け入れたのです。この40年という短い期間で、西洋の文物を吸収し、その実を結ばせたのです。実は種と同じ立場なので、半島文明は世界を生かすことができる一つの起源となるのです。そして、そこから理想的に安着する愛の世界に越えていき、初めて幸福の基地となるのです。そうでなければ、世界に破綻はたんが起きるのです。
(179-122, 1988.8.1)
いつだったか、半島文明について話してあげたでしょう?「半島文明は、二重文化をもって発展してきた。そして、日本で火山が爆発する時は、韓半島を考えなければならない」と言いました。それで、「船を造っておきなさい」と前から話しておきました。船を造りましたか。それは、そのようになるかもしれません。ですから日本人は、傲慢ごうまんに振る舞ってはいけません。アメリカ人も傲慢に振る舞ってはいけません。太平洋の両側の沿岸で傲慢に振る舞えば、ハナニムは、二つともそのままほうってはおきません。アメリカも打たれ、日本も打たれます。先生は、そうなるように祈祷はしませんが、日本が誤れば、そのようにならざるを得ないというのは妥当な結論です。歴史的な善悪の審判から見れば、妥当な話だというのです。
(198-237, 1990.2.3)
ローマ教皇庁のある半島文明を中心として統一天下を成し遂げなければならなかったのに、そのローマ教皇庁が責任を果たせなかったので、イギリスに移っていったのです。これが回ってくる時には、必ず島国である日本を通じて入ってくるのです。日本は、イギリスの文化圏を受け継いだのです。ですから、これ(日本の繁栄期)は、1868年から1988年までの120年間です。サウル王、ダビデ王、ソロモン王の120年期間と同じように、明治、大正、昭和までがちょうど120年です。昭和天皇が1989年1月に亡くなりました。そうでしょう? ちょうど120年です。この期間で、イギリスの文化圏をすべて受け継いだのです。西洋文学において、「演劇ならばイギリスだ」と言います。そうではありませんか。現代の機械文明も、研究はイギリスがしましたが、その結実はドイツがもっていきました。それは、そのようにならざるを得ません。サタン側だからです。
(199-78, 1990.2.15)
アダムとエバが堕落することにより、数億年という長い歴史過程を経ながら蕩減してきました。血を流しながら蕩減してきたのです。今日、ムン総裁が歴史の理論的背後をくまなく暴き、破れたものは縫い合わせ、穴が開いたものは埋めているのです。そのようにして、堕落していない本然的姿を備えて越えていかなければなりません。ゆえに、ハナニムを中心として、アダムとエバと3人の天使長を復帰しなければなりません。それが韓国に来て実を結ぶのです。韓国と日本がしなければなりません。半島と島がするのです。イタリア半島が誤り、イギリスが誤ったことを、蕩減復帰しなければなりません。ローマ教皇庁を中心として、半島文明が世界を支配しました。これを蕩減するために、新たにアメリカを中心として摂理してきたのです。イエス様をアジアで殺したので、殺したイエス様の体を取り戻して、万国解放と地上天国理念のラッパの音を、このアジア地域で鳴り響かせなければなりません。
(207-270, 1990.11.11)


その次には半島です。韓半島を経なければなりません。それで、半島を蕩減しなければなりません。ローマ教皇庁と同じように、世界的全権を代表した統一教会を中心とした半島文明圏時代に入っていくのです。ここに世界文化史および宗教全体を蕩減すべきローマ教皇庁のようなものが生まれようとするので、共産主義理念に対峙たいじして民主主義が生まれるのです。共産主義はサタン側であり、民主主義は神側です。このような対決が展開するのです。
(225-30, 1992.1.1)
韓半島が男性の生殖器ならば、日本は女性の生殖器です。これは一つにならざるを得ません。これが一つになってこそ、統一天下の時代が来るのです。それで、「韓国をアダム国家、日本をエバ国家」と言うのです。
(251-147, 1993.10.17)

 

 

② 原理的に見た半島文明の役割

歴史というものは、本当におもしろいのです。文化の発祥地を見ても、陸地と海が接する港や半島などの場所が文明の発祥地となりました。同じ道理です。ギリシャ文明やイタリア文明などの古代文明の発祥地を見れば、大きな海や半島や川に沿っているのです。文明がそのような所で発達したということは、歴史的な事実です。なぜでしょうか。お互いに合流するからです。私たちは、合流の調和を通じてすべてのものが形成される、ということをおおよそ知ることができます。
(95-23, 1977.9.11)
文明の発祥地を地理学的に見るとき、気候を中心として発展したとすれば、理想的地域とはいかなる地域でしょうか。春夏秋冬があると同時に、海と陸地を連結することができる地域が理想的地域だという結論が出てきます。気候的に春夏秋冬が加味された地域です。春夏秋冬の四季がはっきりしている地域であると同時に、半島地域でなければなりません。その半島地域というものは何でしょうか。陸地は天を象徴し、水のある所は海を象徴しているので、それを連結するのが半島だということです。世の中はそのようになっています。すべての天地の道理がそのようになっているのです。そのように見るとき、半島地域であり、この世界の文化に貢献した所とは、イタリア半島です。これが過去の文明の経由地であり、今まで歴史時代の権威をもってきたのが、このローマを中心とした半島文明、総合文明地域だということを知らなければなりません。これはまた、エジプト文明ギリシャ文明を経て、総合地となったのです。
(107-300, 1980.6.8)


私たちは、海に囲まれた半島国家が歴史的に貴重な文明を花開かせたということを知ることができます。偉大な宗教理念と思想の多くは、半島国家で発生し、それが人類の精神世界を指導してきました。バルカン半島で発生したギリシャ哲学、イタリア半島で花開いたキリスト教文化、インドのヒンズー教文化と哲学、アラブ半島のイスラーム文化、東南アジアの半島で結実した仏教文化イベリア半島での航海術、スカンジナビア半島でのゲルマン文化などがそうです。このように、半島国家が世界文化史に最も大きな影響を及ぼしているのです。
(279-208, 1996.8.20)
地球は陸地と海洋で形成されています。海は最も単純な生命の誕生をはじめとして、母の役割を果たしてきました。海は養育し、抱いてくれるので女性を象徴し、陸地は男性を象徴しているということができます。したがって、海洋に位置する島嶼とうしょ国家は女性を表し、大陸国家および大陸に連結している半島国家は男性を表しているということができます。特に半島国家の国民には、大陸と海の両面からの敵に備える生活から生まれた強靭きょうじんさと勇猛さがあります。また彼らは、開拓し、探険する進取しんしゅの気性に富んでいると同時に、きらびやかな文化を花咲かせ、またそれを世界に伝播でんぱしました。
(279-208, 1996.8.20)
私たちが住んでいる地球は、陸地と海洋に分かれています。その中でも半島は、地理学的に見ても、大陸と海洋を連結する中間的位置にあります。古くから半島は、文明の形成において、常に注目するに値する場所となってきました。古代文明が繁栄したギリシャやローマも半島にあります。スペインとポルトガルの文明も、イベリア半島という半島で発達しました。しかし、今日このような文明は世界へ拡大され、そこに新しい東西文明が出現しなければなりません。この文明の出現地がアジアの韓半島です。
(115-171, 1981.11.10)
イギリスがエバ国家でアメリカがアベル国家、そしてフランスが天使長国家ですが、母が息子を抱いて取り戻してくるのです。失ってしまったものをそのように取り戻せば、次には父を取り戻すのです。アダムの国を取り戻してくるのです。アダムの国は、来られる再臨主の国ですが、それが韓半島です。
なぜ韓半島なのでしょうか。それは、イタリア半島と同じです。旧約時代において教皇庁を中心として失ってしまったものを、蕩減とうげん復帰しなければなりません。イタリア半島を中心として西洋で失ってしまったものを東洋で取り戻さなければならないので、半島である韓半島が世界的な問題となるのです。韓半島は、死亡と生命の境界線です。南北が共産主義と民主主義に分かれ、北側には金日成キムイルソンがいて、南側にはムン総裁がいるのです。すべてこのようになっています。北朝鮮では、金日成のことを「お父様」と言うでしょう? 韓国でも、文総裁のことを「お父様」と言うでしょう?「まことの父母」と言うではありませんか。誰がこれを解放するのでしょうか。大統領にはできません。これは、私の手にかかっているのです。
(201-52, 1990.2.28)


地中海にあるローマ教皇庁が千年歴史に強大国という名前をもちながら、どうして今まで滅びることなく残されてきたのでしょうか。地中海とローマは、女性と男性が一つになっている状態と同じです。凹凸が一つになっているのです。そして、世界的な基準においては、太平洋文明圏を中心として韓半島がそのような立場から日本に囲まれているのです。これは、それと全く同じ状態です。そのような所は、インドネシアでもなくシンガポールでもありません。アジアにおいて韓国しかありません。それゆえに、東北アジアにおける3ヵ国が問題です。この3ヵ国を掌握すれば、アジアを掌握するのです。
(259-249, 1994.4.10)
韓半島は、どのような立場に立っているのでしょうか。ローマと同じ立場に立っています。ローマ教皇庁と同じ立場にあるのです。それでは、韓国とはいかなる国でしょうか。韓国は、歴史時代のあらゆる宗教と人類をハナニムのみ旨に適うように収拾し、統一的な世界と統一的な天国を建設する責任を果たす国とならなければなりません。なぜでしょうか。半島を中心として、すなわちローマ教皇庁を中心として世界を動かした教皇権を代表し得る文化終着点時代に入っていくからです。
文化的背景を中心として南北が統一され、そのような位置をつかめば、世界の宗教を動かし、世界の万民を動かし得る位置に立つのです。そして、そのようになってこそイスラエルを選ばれたハナニムのみ旨に一致し得る宗教圏が顕現するのであり、ハナニムのみ旨に一致し得る民族圏、国家圏が形成されるのです。
(168-312, 1987.10.1)
ローマ教皇庁が一つの独立国家として伝統を引き継いできたように、アジアにおけるローマのような立場にあるのが韓半島です。これが強大国に挟まれてきたのですが、今まで滅びずに残っています。歴史的に、この国が南北に分けられたことはありませんでした。もちろん三国時代はありましたが、本格的に世界的な思潮と世界の国を引き込んで南北に分かれたのは初めてのことです。南北が闘うということは何を意味するのでしょうか。イエス様を中心として見るとき、心と体が半島で分かれたので、その心と体が分かれたことを蕩減復帰するためには半島で一つにしなければなりません。ゆえに、地政学的見地から見ても、韓国に主が来なければならないのです。
(195-197, 1989.11.15)
今、日本は、どこに帰っていかなければならないのでしょうか。イタリア半島のような所へ帰っていかなければなりません。そして、大陸に連結しなければなりません。そのようなことかできる焦点が韓半島です。それはインドシナ半島でもなく、マレー半島でもなく、シンガポールでもありません。ただ一つ、極東でなければなりません。そのような地域は、韓半島しかありません。
(204-161, 1990.7.8)


韓国はアダム国家であり、日本はエバ国家です。なぜ日本がエバ国家ですか。日本は島国です。島はいつも陸地を思慕しぼするのです。海は、女性を象徴するでしょう? 島国は、女性を象徴するのです。これが韓半島と日本を中心として成されたのです。ここに3天使長と同じ国があるのですが、アジア的天使長が中共であり、西欧キリスト教的天の側の天使長がアメリカであり、悪魔的天使長がソ連です。これが3天使長です。
(207-270, 1990.11.11)
太平洋文明圏時代は、韓半島を中心として展開するのです。日本は、女性の子宮とちょうど同じです。これが一つにならなければなりません。ゆえに日本は、キリスト教が誤ったこととイギリスが誤ったことを、すべて蕩減復帰しなければなりません。また、韓半島を中心として、ローマ教皇庁が誤ったことを、収拾しなければなりません。ローマ教皇庁キリスト教以上の再臨理想王宮圏をつくり、イエス様の体をアジアで失ってしまったので、アジアにおいて、再びキリスト教文化圏を霊的、肉的に合同させて統一文化圏をつくっていかなければなりません。
(226-134, 1992.2.2)
韓半島がアダム国家ならば、日本はエバ国家です。それでは、どうして韓国がアダム国家なのでしょうか。地理的に見るとき、韓半島は男性の生殖器と同じです。ローマがちょうどそのようになっています。地中海は女性の陰部と同じであり、イタリアは男性の生殖器と同じです。ですから、この二つが一つにならなければなりません。このような所は、常に文化が離れることができない地域です。一つの文化が帰着すれば、そこを離れることができないのです。なぜなら、愛の基盤の上に立ったのと同じ立場だからです。地政学的に見ても、ローマと地中海は二人の男女が合わさったのと全く同じだというのです。
(235-80, 1992.8.29)
世界の文明の方向は、世界を1周しながら発展していきます。すなわちエジプトの大陸文明、ローマとギリシャの半島文明、イギリスの島嶼文明、そしてアメリカの大陸文明に至り、その大陸文明は、再び西に進んで太平洋を渡って日本の島嶼文明を経由し、最終的には韓半島文明に集結してアジアに連結されるのです。ここで結実する文化は、高次元的文化であり、それは新世界を創造することでしょう。
(115-171, 1981.11.10)
歴史の流れは、そこ(アメリカ大陸)で終わりません。この文明圏は、太平洋を渡ってイギリスに相当する島国日本で新しい島嶼文明の花を咲かせ、イタリア半島に相当するここ韓半島において、その昔のローマ文明に匹敵する人類総和文明を築き上げ、アジア大陸を連結して一つの世界を成すことでしょう。そのようにして新しい統一文明圏を形成しようとされるハナニムのみ旨を、私は、よく知っているのです。
(78-254, 1975.6.7)
太平洋を見ても、韓半島が侵略されると大変なことになるので、日本列島によってこのように防いでいるのです。それは何かというと、女性は肉と同じであり、男性は骨と同じだということです。骨と肉は一体です。それが二つになっていれば、それは別個のものです。愛を中心として二人が必要なのです。ですから、いくら多くのアダムがいても、そこにはエバがいなければなりません。そのような方法で世界的に協助して、天宙的な愛の実を結ばなければなりません。
(183-164, 1988.10.31)


日本がなぜ福を受けるのかというと、日本はエバ国家なので、エバが堕落することによって失ってしまったすべてのものを、物質から復帰するためです。世界の物質の祝福を受けた日本を中心として、どこへ行かなければならないのでしょうか。韓半島を経て中国大陸へ行かなければなりません。中原天地(注:中国のこと)へ行かなければなりません。本来、イエス様が来られた当時は、中国とインドが文化国であり、宗教国でした。ゆえに、イエス様が来られた時に、ヒンズー教と仏教を中心とした文化圏と三位一体となってローマ帝国を吸収する責任を果たさなければならなかったのです。その時に、ユダヤの国と中東のアラブ圏が一つになっていれば、自然にインドと連結されていたはずです。インド人は、その人種自体がヨーロッパ系です。そのインドがアジアと連結され、すなわちインドがミャンマーを通じて中国と連結され、その中国の宗教文明圏と連合した世界的版図を中心としてローマを消化していれば、その時に一つの天国を形成していたはずです。
(135-317, 1985.12.15)
日本は、海にぽっかり浮かんだ島ですが、ここ(韓国)は大陸と連結しています。より大きな大陸こそ、ハナニムの願われる第1故郷となるのです。「島は、第2故郷だ」と言うことができます。島は常に陸地を慕うのです。そのようなことを理解し、ここ韓国においてだけでなく、中国やソ連など、この大陸全体を中心として、より大きい故郷の因縁を広げることができなければなりません。そのようにして、ハナニムがこの地上の私たちの故郷において、「世界のすべての人々と共に暮らすことができる所こそ、理想的な場所だ」とおっしゃることができるようにしなければなりません。そのような生活を送ろうとする人々は、霊界に行っても、解放圏をもって暮らすことができるのです。国境がなくなるのです。
(209-19, 1990.11.24)
これまでの文明は、ローマを中心として1200年の歴史を代表し、ローマがその権威を立ててきました。それと同じように、今からは、アジアの韓半島を中心として新しい千年世界を経て、永遠の文化圏が形成されるだろうとみるのです。それを実際に蕩減しなければなりません。それが韓半島です。
(168-67, 1987.9.1)

 

2) 韓半島と摂理的使命

 

韓半島は世界の縮小体

大韓民国は、韓半島において共産主義と闘って勝利しなければならない宿命的な立場におかれています。大韓民国共産主義と闘って勝利すれば、世界に雄飛するでしょうし、反対に共産主義に敗れた場合は、跡形もなく消え失せてしまうことでしょう。敗亡の悲惨な運命は、その例をベトナムがよく見せてくれています。北朝鮮は悪を代表し、大韓民国は善を代表しています。北朝鮮は悪魔が支配し、大韓民国はハナニムが共にいらっしゃるのです。このように、韓半島は世界において善と悪が最も激しく対抗している世界史的地域となっていて、この地域で善が悪を打ち破って勝利すれば、世界のすべての悪は滅びていくのです。ハナニムは、全摂理史において、韓国国民と全世界の自由人が一つになり、このような全体的勝利を収めることを待ち焦がれていらっしゃるのです。
(129-331, 1983.12.14)


韓民族は、5000年の悠久な歴史をもった文化民族であり、早くから敬天思想に染まり、豊かな精神的生活をなしてきました。私たちの先祖は、仏教と儒教を受け入れ、その文化をまばゆいばかりに花咲かせ、またそのキリスト教伝来の歴史は、短いながらも今日、名実共に世界を代表する熱心なキリスト教国家となっています。それだけでなく、様々な高等宗教が民族の精神文化の中に溶け合って調和的に善の影響を及ぼしていて、現実においても、この地には様々な宗教が共存しているという特異な様相を見せてくれています。本来、敬天思想が強い韓民族の本性を考えれば、無神論共産主義韓半島に根を下ろすようにはなっていなかったとみます。ハナニムが生きていらっしゃるならば、韓民族を立てて共産主義を打破する試験を世界に見せてくださるはずだ、ということを私は確信しています。
(130-13, 1983.12.18)
この民族(韓民族)の試練は、この民族自体だけのものではなく、摂理的なものであり、ハナニムは、この民族がそれを克服することを待ち焦がれていらっしゃいます。東と西、南と北の出会い、そして精神と物質、唯心と唯物の対決と混沌こんとんは、世界史の総合的遺産だということができますが、それらが集約されて、この韓半島において渦巻いているということも、ちょうど新時代をはらんだ妊婦の苦しみと同じです。
韓民族の民族的、国家的困難は、ハナニムのみ旨と摂理を離れては解決できず、韓国単独ではなく世界との関係の中においてのみ、その解決は可能であるとみます。今こそ韓民族は、ハナニムのみ旨を悟り、ハナニムが世界の精神界を指導する目的で送られた方に従って、その苦難を乗り越えていかなければなりません。
(135-238, 1985.12.11)
歴史時代において統一教会がその基準に従って、韓半島を中心として周辺の強大国が関心をもって集まるようになったのです。ソ連もそうで、アメリカもそうで、中共もそうで、日本もそうです。このように集まったのは、ある一時に活用しようとしたからです。ここから世界的にハナニムのみ旨を連結させることができるキリスト教文明圏の旗手が現れて、キリスト教の統一連合運動をしなければならなかったのです。7年以内で、世界のキリスト教を平定するのが先生のみ旨でした。
(135-317, 1985.12.15)

 

 

韓半島を中心とした統一文化圏

ローマを中心としてすべてのヨーロッパ文明圏が一つになったように、そのローマがある半島と同じ役割を再現する場所が韓半島です。ゆえに、韓国と日本とアメリカを連結させなくては、世界問題を収拾することはできません。これが現在の立場です。
(166-294, 1987.6.14)


皆さんは、韓国を愛さなければなりません。韓国を立てられたハナニムのみ旨が成され、韓国は祖国にならなければなりません。将来、韓半島全体は、聖地にならなければなりません。韓国の地である満州遼東りょうとう半島を取り戻さなければならないのでしょう? イスラエル民族はイエス様を売ってイスラエルの国を取り戻しましたが、再臨主という名前をもちながら、昔、先祖が住んでいた地を私が取り戻すことができないでしょうか。ソ連が妨害しても、すべてを押しのけるのです。昔、しんの時代にロシアに奪われたものを取り戻し、私たちの先祖の住んでいた地を回復するために交渉しなければならないと考えます。
(168-49, 1987.8.30)
ちょうどここから30マイル北に行けば、そこには北朝鮮があります。民主主義と自由理念は、この世界で最も閉鎖された北朝鮮金日成キムイルソン共産集団と対峙たいじしています。分離された世界のうち、一方はハナニムを認める世界であり、もう一方は、それとは正反対にハナニムを否定する世界です。極と極を成している二つの世界の差異点を、この韓半島以上に顕著で明確に表している場所はありません。韓半島は、自由と独裁、善と悪、民主主義と共産主義が闘争する全世界の縮小版です。
(168-234, 1987.9.21)
現在の世界情勢から韓国を中心とした周辺国家を見るとき、韓半島で紛争が起きれば、強大国は互いに都合が良くありません。特に中共は、今後科学技術の発展を促進して先進国の仲間入りを果たそうとしています。そのためには復興しなければなりません。しかし、ここで北朝鮮が南侵をすれば、相当な支障が生じるのです。
中共は、今後、韓国と交流したいと考えているのです。私は、そのことをよく知っています。日本ではどうしていけないのでしょうか。日本は、侵略した国です。経済的侵略をしてくるとみるからです。中共が韓国と結びつこうとしている立場から見れば、中共自体は北朝鮮の南侵を願っていません。では、日本は、どうでしょうか。日本自体もそれを願いません。韓国と交流しようとしているのです。
(170-212, 1987.11.15)
中国の人口は、12億です。アメリカは2億4000万であり、ソ連は2億7000万です。世界を指導する先進国、「我こそは」と言う国はたくさんありますが、韓国は、今までどれほどしがない存在だったでしょうか。これは、しがない存在にもなれず、愚かで哀れな国だったのです。5000年の長い歴史の中で、中原天地(注:中国のこと)はすべて私たちの領土でした。
我が民族は、戦争を好みません。平和を愛好する民族です。それゆえに、渤海ぼっかい族に対しては歴史にも残っているでしょう? それが今まで学界で問題になってきているでしょう? 東夷とうい族といって、彼らが韓半島に流れてきたといっています。中原天地にいた彼らは、数多くの民族が対決する荒れた原野で暮らすのが嫌で、豆満江トゥマンガン鴨緑江アムノッカンを渡ってこの韓半島に逃げてきた者たちです。
(172-279, 1988.1.24)


過去の善人の代身となり、皆さんが願った理想的家庭の基盤を中心として、宗族、民族、国家を編成するために南北統一の解放を主張する過程にあるので、その解放の花が咲く日には、万国にエベレスト山頂よりももっと高く統一の旗が翻り、歴史的に誇り得る時代が韓半島に訪れてくるのです。そのような驚くべき事実を知らなければなりません。それを知らなければ、先生が成し遂げた実績が皆さんをのろって審判することでしょう。血と涙の交差する死の峠を押しのけてきたハンと、ここに結晶した歴史的実績が皆さんを審判することでしょう。
(173-115, 1988.2.7)
日本という国は島国です。結局は、島国が孤立して生きることはできません。それゆえに、ある大陸と関係を結ばなければなりませんが、今は、太平洋を渡ってアメリカ大陸と関係を結んでいます。彼らは、40年前に第二次大戦を中心として怨讐おんしゅうでした。怨讐となって争った歴史をもっているのです。それでは、日本はどこに行くべきでしょうか。太平洋を渡ってアメリカに背負ってもらうのでしょうか。大陸に接するべきでしょうか。これが問題です。
最も近い道は、韓半島を通じて行くことです。シベリアを通じて接しても、行くことはできません。中共とそのまま接しても駄目です。中共に入っていっても、混乱した中共を消化することはできません。12億の中国の国民を消化することはできないのです。また、膨大な共産世界の主導国家であるソ連を日本が消化することはできません。このように見れば、日本自体は、アメリカを中心として韓国と連結する以外にはないという実情にあるのです。
(177-14, 1988.5.15)
皆さんも知っているように、日露戦争韓半島ゆえに起きました。日清戦争も同じです。大東亜戦争の起源を見れば、盧溝橋ろこうきょう日本兵たちが米国人宣教師を中心として韓国人と事件を起こして大東亜戦争が起きたのです。結局、近代アジアの動乱の起源は、すべて韓国からです。韓国が基地です。中国も、韓国が必要です。韓国は、実に不思議な所です。ソ連が必要とし、日本も必要としています。日本は、大陸と連結しなくては政治的版図を世界へ伸ばしていくことができません。
このように見るとき、もし北朝鮮ソ連を背景として「南北総選挙をしよう」と言い、韓国でも「38度線を撤廃しよう」と言えば、ソ連がどれほど喜ぶでしょうか。ソ連は、何が必要なのでしょうか。ソ連は、韓半島要塞ようさい基地が必要なのです。この韓半島を占領すれば、日本の襟首をつかむことになるのです。そして、中国の胸元に銃を突きつけることにもなるのです。
(178-12, 1988.5.27)
今は、ムン総裁が国を取り戻すことができる段階に入っていく時です。ゆえに、与党が主人でもなく、野党が主人でもありません。四つの強大国に包囲されている韓半島は、その4大主人の前に小さくなっているのです。それでは、その国家的中心は何かというと、それが統一教会です。「南北を統一しよう」という話も、私が最初に言ったのではありませんか。南北を統一しようというのです。南北統一政権をつくろうというのです。そのように見るとき、南北を統一しようとすれば、東西南北の四つの大国を消化することができる能力をもたなければなりません。今まで、アメリカから日本、中共、そしてソ連においてまでも、この活動をしてきました。そして、今やレバレンド・ムーンが打ち込んでおいたおもりを上げ、これが一つになる時代に入っていくのです。
(178-231, 1988.6.4)